アベノミクス2020を読んだ感想

みなさんこんばんは。

 

今回はアベノミクス2020を読んだ感想です。

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恥ずかしながらアベノミクスについて全くわかっていないので、学ぶために読むこととしました。

 

以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。

 

 

著者は?

著者は宮前耕也氏です。

大阪ガス株式会社入社後、2006年に財務省へ出向し、大臣官房総合政策課調査員として日本経済、財政、エネルギー市場の分析に従事されていました。現在はシニア財政アナリストです。

 

印象に残った内容は?

アベノミクス2020とタイトルにありますが、2011年の東日本大震災など、歴史的に経済がどう推移してアベノミクスが始まったの流れについて紹介しています。また合わせて世界のエネルギー問題や、人口動態も幅広く扱っており、広い意味で、社会のことを学べる書籍でした。

 

アベノミクス3本の矢

「三本の矢」とは、戦国大名の毛利元就が3人の子に伝えたとされる、結束の重要性を説いた逸話が元になっています。これら3つの政策がアベノミクス「三本の矢」と呼ばれるようになりました。アベノミクスの「第一の矢」は大胆な金融政策、「第二の矢」は機動的な財政政策、「第三の矢」は民間投資を喚起する成長戦略です。

旧アベノミクスの3本の矢がこちらです。

日本銀行が2%の物価目標を導入、有効需要を創出、投資による生産性を高めるといったことが、旧アベノミクス三本の矢でしょうか。

また、新しい三本の矢は、希望を生み出す強い経済、夢をつむぐ子育て支援、安心につながる社会保障となっています。

なんとなくわかりましたが、まだ他人に説明できるレベルに到達していないので、これはもう少し調べたいところです。

 

人口爆発の終焉

国連人口部による世界人口の中位推計では、人口爆発の終焉は22世紀以降との見通しになっています。アジアの人口が2060年代に減少へと転じるものの、アフリカの人口増加が続き、世界人口は、21世紀の間は増加が続くとの見通しになっています。

人口についてまだまだ延々の増え続けるイメージですが、どうやら22世紀には少なくとも終焉を向かえそうです。

国連の中位推計では、楽観的予想もあるようです。

例を挙げると、日本の合計特殊出生率が2050年代に1.7台へ上昇するなど、実際の想定より楽観的に考えられているからです。なお低位推計では、2050年代から減少が始まるそうです。

これは私が生きているうちに、どうなるか見ることができそうです。

 

多産のインセンティブ

戦後の先進国のみならず、歴史的にみても、意外にも豊かになれば出生率が低下しやすいという傾向があります。農業中心の貧困・未発達の社会では、子供が幼い頃から労働力になるため、多産のインセンティブが存在します。ですが、経済が発展すると、幼い子どもでは労働力にならず、教育を要します。すなわち経済が発展するほど、子供は生産者よりも消費者の側面が強くなり、多産のインセンティブが低下します。

これは面白い内容でした。

私自身、経済的に貧しい国に多産が多いのは娯楽が少ないからと思っていましたが、そういう理由ではないようです。

もっと現実的な労働力的な意味があったことに納得です。また、子供が多いと教育しないといけないので、消費者の側面が強くなるというのも面白い理由でした。

アマルティア・セン氏の講演の中にも、中国の出産率が低下したのは一人っ子政策だけのためではなく、豊かになったことも挙げられていたかと思います。知識は他で学んだこともつながっていくので面白いですね。

 

感想

アベノミクスだけではなく、日本経済、エネルギー問題、人口動態など、幅広く社会のことを扱った書籍です。

非常に勉強になる一方、経済的な知識がほとんどない私にとって、理解しにくい部分が多々ありました。

 

経済について平易に書いてある書籍を読んで理解を進めていきたいと思います。

 

面白くもあり難しく思ったのが、円安問題です。

円安が進行することで、輸出が増加しますが、一方で輸入物価が上がるため、消費行動が消極的になります。

一方で、景気的にはプラスになりますが、消費活動はマイナスになります。

 

こういったことが、書かれていたので、経済活動を面白くも感じました。

これについては、徐々に学んでいきたいと思います。