みなさんこんばんは。
今回はチャンスをつかむプレゼン塾 心を動かす伝え方63を読んだ感想です。
社会人の能力として重要なものとしてプレゼン能力があります。その能力を伸ばすことを期待して、本書を読むこととしました。
また構成が非常に読みやすそうだったのも一つの要素です。
以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。
著者は?
著者は中谷彰宏氏です。
著作家で多数の本を書き、ベストセラーを生み出しています。
他にも俳優や講演活動家として活動されています。
印象に残った内容は?
チャンスを掴むプレゼン方法について全部で63個の方法が紹介されています。
企画が、うまくなるのではない。企画の通し方が、うまくなるのだ。
CMをつくる同業者の中には、「あの企画はオレも考えていた」と負け犬の遠吠えで言う人がいます。
プレゼンで通る企画は、ほかの同業者も全員考えていることです。
クリエイティブ能力が発揮されるのは、その企画をどう通すかというところです。
これは堀江貴文氏も似たようなことを言っていました。
自分と同じアイディアは世界で3人考えていると。それをどう組み合わせるのが大事かと。
これも同じように感じました。企画は皆同じことを考えているので、企画をどう通すかが重要であるということです。
企画書を見ながら、話さない。
企画書は、プレゼンではなく、ただの紙です。
自分自身が企画書を読みながらプレゼンするようでは、話になりません。
企画書に限らず、何かのメモに目を落とした瞬間に、そのプレゼンはアウトです。
聞き手は、コメンテーターの言いたくてしょうがない話を聞きたいと、著者は説きます。
なるほど、勢いが大事なのか。と思いますが、実際そのような勢いをどのように表現するかが難しそうです。
構成は、「あるある」「なんで」「なーるほど」。
構成で大切なのは、つかみ、展開、オチの3段階です。
つかみは、「あるある」という共感です。
「そういうことあるよね」と思ってもらうと、距離がグッと近づきます。
「人生が変わる1分間の深イイ話」の3行ラブレターもこの構成ということで、納得しました。
意外にこの構成で作ろうとすると難しく感じました。これは練習が必要そうです。
話し手からの質問が、聞き手を遠ざける。
質問を出したら、即答えを言うことです。
話のヘタな人ほど、質問が多いです。
この問題点は、相手がひいていることに気づかないことなのです。
池上彰氏を例に出し、テンポの良い質問について紹介しています。
これはプレゼンをする上でやってしまいがちなので、質問→答えの流れは意識したいところです。
自分の提案に、反論して、答える。
チャンスをつかむ人は、自分で自分に反論します。
池上彰さんも、「じゃ、この時はどうするんだ」「ここはおかしいんじゃないか」という反論を自分で言っています。
そう言われると、聞き手は「そうそう」と思います。
「それにはこうしたらいいんじゃないか」と、その反論に解決策を出していくのです。
自分で反論を出して、自分で解決策を出すのが、プレゼンです。
自分の提案にツッコもうというのが、著者の主張です。
確かに、聞いていると、反論を出した方が説得力が増します。プレゼンの極意を聞いた気がしました。
感想
プレゼンの心構えから実際のテクニックまで、非常に参考になることが多い良書でした。
ほとんど全てが納得できる内容で、学びの多い書籍でした。
これはカバンの中に入れて、自分の血肉になるまで読み込みたいと思いました。
プレゼン能力が必須な人は、読んで損はない書籍です。