みなさんこんばんは。
今回は中年男ルネッサンスを読んだ感想です。
髭男爵の山田ルイ53世氏が著者となっており興味を持ったので読むこととしました。
著者は?
田中俊之氏と山田ルイ53世氏です。
田中俊之氏は1975年生まれで、男性学を専門とされている研究者の方です。
山田ルイ53世氏は、髭男爵で一世を風靡したお笑い芸人で、1975年生まれです。
印象に残った内容は?
中年男の生き方について、田中俊之氏と山田ルイ53世氏がディスカッションしているのをまとめた書籍です。
中年男の見られ方、苦悩といったものを話、友達、女性、そして中年としてどう生きるかについて話されています。
おじさんは”美少女”になりたがっている?
男同士の会話はどうしても勝ち負けのマウントを取り合う”競争”になる側面が強い。すると、共感・協調的なコミュニケーションを好む女性は割って入っていけず、威圧感や疎外感を感じてしまうのではないかと思います。ところが不思議なことに、中身は男性同士でも、仮装キャラクターによって美少女として振る舞えば、勝ち負けなしに共感的なコミュニケーションができるようになったというのは、実に示唆的ですね。
非常に面白く、興味深い内容です。
VTuberの方が、女性の役をこなすとき、打ち解け合う力を持っているとの話がでてきます。つまり女性になると、コミュニケーションが上がるようなのです。しかも、性別を仮想で変えただけとしても。これはインターネットでネカマというものが現れているのも、うなずける話ではないでしょうか。
また、おじさんがアイドルを応援する理由として、おじさん自身が美少女になりたいのではないかと、田中氏は考えています。
丁寧に始めれば、後はなんとかなる
丁寧に始めれば、ちゃんとわかってくれるんですよ。僕、結構な数の企業の社長と、市長の頭をどついていますから(笑)。逆に、「相手の場だ」という意識が欠けていると、お客さんもピリピリします。それはやっぱり損だと思うんです。おじさんがそういう場に行って話すときは、できる限り丁寧に始めて、それからだんだん過激にしていきばいい。
これについては私も完全に同意です。
人間関係がうまくいかない人は、初めて会った人に対しても、全ての自分を見せようとするんですよね。それは、相手にとってびっくりしますし、ストレスでもあります。ただ、これを知らない人が結構いて、特に子供の時は多い印象です。
子供たちにアドバイスするのですが、初対面では、まずは礼節をしっかりもって、誠実に向き合いなさいと言います。
知り合って仲良くなれば、自分を見せるチャンスはいくらでもあります。
この考えてと同じ内容を、山田ルイ53世氏も考えていたのは、さすがでした。
感想
中年男の悩みについて、田中俊之氏と山田ルイ53世氏が面白く話している印象です。
二人とも中々に知的な方達なので、テーマに沿った雑談でも話が面白いです。
先ほども書きましたが、中年男は、アイドルとヤりたいのではなく、アイドルになりたいというのは、面白い考えでした。
世俗的な事が主体となっているので、特にこれといった知識もなく読めるのも気が楽です。
中年として自信を失っている人の、生き方を指し示してくれる内容でもあるので、タイトル通り中年の人が読むのも当然面白そうですね。