みなさんこんばんは。
今回は大学4年間のマーケティングが10時間でざっと学べるを読んだ感想です。
マーケティングについて簡便に学びたかったので、以前読んだ統計の本と合わせて読むこととしました。
著者は?
著者は阿部誠氏です。
2003年にJounal of Marketing Educationからアジア太平洋地域の大学のマーケティング研究者第一位に選ばれた人物です。
現東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授です。
印象に残った内容は?
市場で「勝つ」には?
同一の市場やセグメントに存在する複数企業は、その競争位置と役割によって、トップシェアをもつリーダー、2~3番手のチャレンジャー、上位企業に追従するフォロワー、そして小規模なセグメントや領域に特化したニッチャーの4つに分類されます。
有名な、市場地位と取るべき戦略の話です。
個人でYoutubeのチャンネルを運営していますが、私のようなニッチャーは、特定のニーズにおいてトップを目指すようにと書かれています。
PSM(Price Sensitivity Measurement:価格感度測定)
右図は4つの質問を複数の消費者に尋ね、横軸に価格、縦軸に回答者の比率をとり、質問別にプロットしたものです。Q1とQ4の交点Aは限界安値と呼ばれ、この価格より低いと品質に不安をもって購買を控える人が、高いと感じて購買を控える人より多くなります。Q2とQ3の交点Bは限界高値と呼ばれ、この価格より高いと高すぎて買えないため購買を控える人が、安いと感じて購買する人より多くなります。したがって、この限界高値と限界安値の間が消費者が受容できる価格帯と解釈できます。
安すぎても売れないというイメージはあまりありませんでした。
確かに、安すぎる高級品は何か欠陥があるのではないかと思ってしまいます。
なるべくなら限界高値に近い金額をつけたほうが、利益も上がるし、買ってもらえるので良いように感じますが、あくまで比率なので限界高値よりも若干値段を下げたほうが良いのでしょうか。
「お客様は神様です」を超える
今、企業には顧客を超えた理解力と提案力「超顧客主義」が求められています。
本書で、顧客以上に、顧客のニーズや事情を理解し、顧客の想像を超えた提案や付加価値を提供することで、信頼関係を構築できると説きます。
文中で書籍が紹介されていました。その名も超顧客主義。
これは面白そうに感じたので、今度読んでみたいと思います。
感想
以前読んだ統計の本と同様に、1つのトピックに対して左に文章で1ページ、右に図で1ページの計2ページでまとめられています。
そのため、1つのトピックは簡便にまとめられている代わりに、内容を深く学ぶことは厳しく感じました。
私のようにマーケティングの知識がない人間は、別の書籍と合わせて学ぶ必要があるかと思います。
大学のテスト対策では、簡便にまとめられているので有効に使えるのではないでしょうか。