エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化するを読んだ感想

みなさんこんばんは。

 

今回はエフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化するを読んだ感想です。

(2021年出版)

 

この書籍の前書、エッセンシャル思考を購入しました。まだ読んでいませんが、ちょうど購入と同時に発売されたので、先に新刊から読むことにしました。これからの人生の生き方を考えるために、この本を読もうと思いました。

 

以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。

 

 

著者は?

著者はグレッグ・マキューン氏です。

アドビやアップル、グーグル、フェイスブックなどにコンサルティングを行った経験があります。前書エッセンシャル思考は全米のベストセラーになりました。

 

翻訳は高橋璃子氏です。訳書にエッセンシャル思考スタンフォード大学で一番人気の経済学入門など有名なものがあります。

 

印象に残った内容は?

本書のタイトルeffortlessとは、努力をしない、楽などの意味があります。effortは努力、lessは無いという意味です。

本書では、なるべく頑張らずに最大の結果を出すにはどうすれば良いかという内容が書かれています。特に忙しい、現代人には必須の考えではないでしょうか。

構成としては、エフォートレスな精神、エフォートレスな行動、そして最後にエフォートレスな仕組み化を説明し、エフォートレスな思考について紹介しています。

 

不満と感謝

「Xをしたら、Yをする」という簡単な法則で、習慣づけは驚くほど容易になる。

これを応用すれば、不満を感謝に変えることができる。ひとつ不満を言ったら、ひとつ感謝すべきことを見つける習慣をつくるのだ。

エフォートレスな精神の中で、不用品を手放すという項目があります。

著者の妻が、苦手な同僚と働いていました。その同僚はいつもネガティブなことしか言わなかったそうです。しかし、その同僚に引っ張られたくなかった妻は、同僚のいいところを見つける努力をしたそうです。結果、その同僚は友人になったそうです。

この考えは非常に良い思考法でした。私も取り入れたら、不満を軽減する力があると実際に感じています。私の場合、嫌な気持ちを感じたら、その嫌なことのメリットを考えるようにしています。

前回の釣りの際、その考えを用いることで嫌な気持ちは緩和されたと思います。この思考法は非常に効果が高かいと思います。簡単にできるのも良いですね。

上野村漁業協同組合管轄「神流川冬季ハコスチ釣り場」釣行記(2021年12月下旬)

 

反応の仕方

ゴッドマン夫妻によると、恋愛や結婚においては、誰しも相手からの「愛情・承認・関心」を求めている。それらを求める行動は「つながりの呼びかけ」と呼ばれる。

相手からつながりの呼びかけがなされたとき、それに反応する方法は大きく分けて3つある。これを人間関係のテニスと呼ぼう。

第1のタイプは、同調反応だ。~中略~

第2のタイプは、抵抗反応だ。~中略~

第3のタイプは、回避反応だ。

反応には3つの種類があるそうです。

1つは同調反応で、「天気がいいね」と言われたら「そうだね」と肯定の反応を返すことです。2つ目は、抵抗反応で、「天気がいいね」と言われたら、「そうかな、暑いよ」のように、相手と違う意見を返すことです。3つ目は、回避反応で、「天気がいいね」と言われても、「オイルを交換してくれた?」などのように、全く関係ない返事をすることです。

ゴッドマン夫妻によると、同調反応と抵抗反応は健全な関係性だそうですが、回避反応は良くないようです。エフォートレスな関係を目指すなら、このような反応はしてはいけないようですね。

私の今までの人生の印象では、男性は50%、女性は90%がコミュニケーションできると考えています。男の人は二分の一の確率で、コミュニケーションが下手だと思っています。今までの職場では、このぐらいのコミュニケーション率だったと思います。自分が感じたことを相手も思わないよう、自分も気をつけたいと思います。

 

必要以上の努力をしない

Xを頼まれた場合、Yをする必要はない。

これは誰もが経験したことではないでしょうか。私も転職して入った会社では、何か資料作りを頼まれると、必要以上の事をやっていました。しかし、必要以上のことをやると余分に時間がかかり、定時で仕事が終わらなくなります。

ここで言っているのは、必要のないことはしないことです。重要なことをもうひと頑張りするのは良いことだと述べています。

例えば、パワーポイントで、重要だと思われる論文の引用論文を読み、その事例を記載するのは必要なことだと思います。しかし、文字の装飾にこだわり、フォントや文字の大きさなどをいじって、対して変わらない見栄えを変えることは無駄な努力になります。パレートの法則ではないですが、80%の成果を占める20%のことに努力できるようになりたいですね。でも、夢中になるとどうしても無駄なことをやってしまうんですよね……

 

ペースの下限、上限を決める

エフォートレスなペースで進める最善の方法は、上限をしっかり決めることだ。

本書では、南極点への到達競争を例に紹介しています。

イギリスのチームとノルウェーのチームの間で、1911年に南極点到達レースが開始されました。

イギリスのチームは、天気がいい日はチームが疲れ果てるまで前進しました。悪天候の日はテントに籠り不満を言います。一方、ノルウェーのチームは、天候の良い日も悪天候の日も、毎回15マイル進むと決めていました。

ノルウェーのチームは南極点に到達し無事に帰れました。しかし、イギリスのチームは南極点に到達はできましたが、帰路で全員が死亡しました。

これもみなさん経験があると思います。ある目標があって、今日はやる気がでない。明日、今日の分をやればいいや。そう思って、明日やらない。もしくは、明日やりすぎて、その後やらなくなる。

今回勉強になったのが上限を決めることです。やりすぎることは悪いことではないと思っていましたが、全力で取り組むとその分疲弊も大きいです。やりすぎないという視点はなかったため、勉強になりました。

 

読書はやはり重要

読書は、この世でもっともレバレッジの高い活動だ。

ただし、このチャンスを利用している人は少ない。平均的なアメリカ人の読書量は、1年にたった4冊。そしてアメリカ人の4人に一人は、まったく本を読まない。この傾向は年々悪化しているようだ。

読書から最大限の成果を得るためには、以下の原則をおすすめしたい。

  • リンディ効果を利用する~中略~
  • 吸収するために読む~中略~
  • エッセンスを抜き出す~中略~

本書でも読書の重要性が書かれています。私も読書は重要だと思っています。将来の夢は、大きな書斎の本棚に、自分が人生で読んだ全ての本を並べ、子孫に伝えることです。

今年ブログに書いた本の感想を数えました。37冊でした。下書きで止めてあるものもありますし、ヘルニアで椅子に座れなかった時期は感想を書かなかったものもあります。また、ライトノベルの感想は書かないので、それを足しても読んだ数は70冊~80冊ぐらいでしょうか。アメリカ人の平均4冊は超えていますが、私の目標、年間365冊は遠かったです。

コンサルティングをされている土井英司氏という方がいます。この方は、ビジネスブックマラソンと題して、毎日本の感想をメルマガで配布しています。

ビジネス書を出版をしたい人の支援サイト エリエス・ブック・コンサルティング

おかげさまで5000号突破!年間1000冊のビジネス書を読む本の目利き、土井英司が自信を持ってお届けする日刊書評メールマ…

 

今年最後の巻は、5910でした。つまり、5910冊分の本の感想を書かれています。もう、本当にすごいですね。私は166冊の感想しか書いていないので、とにかく1000冊の感想を書く事を目標にしたいと思います。

 

本書では読書におすすめなことが書かれています。

「リンディ効果」ですが、本の寿命はその本の年齢に比例するというものです。つまり、本が古ければ、将来その本が生き残る可能性が高いということです。

その考えに従い、ガリア戦記を買いましたが、まだ読めていません。こういった古典も読めるようになりたいですね。

 

「吸収するために読む」ですが、本を読んだ数を増やすのを目標にしてはいけないとのことです。これは耳が痛いですね。きちんと本を読んで内容を学びたいです。

「エッセンスを抜き出す」ですが、読んだ本の内容を自分の言葉1ページでまとめることを提案しています。ブログでは要約など書いていなかったので、今度から書こうと思います。

 

時間管理のロングテール

  1. 自分を何度もイライラさせる問題は何か?
  2. その問題を放置した場合の年間コストはいくらか?
  3. それを解決するために、数分ですぐにできるステップは何か?

いつもイライラしているがそれに対処せずに、その場でやり過ごしていることはあると思います。

例えば、机の配置が良くないため動線が悪いが、机の位置を変えるのが面倒でそのまま放置しているなどです。これは今すぐに直せば、この後の何百時間もの無駄な浪費時間を節約できるかもしれません。

私は今までの職場で非効率だと思っても、直したことはありませんでした。しかし、今は自営業です。ちょっと立ち止まれば効率良くできることは、きちんとすぐに治せるようにしないといけませんね。これは肝に銘じました。

 

アクションプラン

私がこの本を読んでやるべきことを書きたいと思います。

  • 悪い事があったら良い事を見つける
  • やるべき作業の上限と下限を決める
  • ブログの感想に要約を書く
  • イライラすることはすぐに改善する

 

悪い事があったら良い事を見つける

これはもうすでにやっています。

嫌なことがあったら、良い事を探すという方法です。これで、だいぶ心の荒みが減ったと思います。これからも継続して続けたいですね。

 

やるべき作業の上限と下限を決める

今までは、下限を決める考えはありました。

例えば、毎日英語の勉強をしているのですが、最低勉強時間は10分と決めていたのですが、最高何分するかは決めていませんでした。今後は、最高20分と決めて、継続的に英語の勉強もしたいですね。

 

ブログの感想に要約を書く

本の要約を書く作業は今までしていませんでした。本のエッセンスをより効率的に吸収するためにも、今後は本の要約も書きたいと思います。

 

イライラすることはすぐに改善する

時間管理のロングテールですが、不満なことがあったらすぐに改善する。その気持ちで取り組みたいと思います。

 

感想

本書では、エフォートレス思考、つまり努力しないで最大の成果を上げることについて書かれています。

エフォートレスな精神、エフォートレスな行動、そしてエフォートレスな仕組みです。

 

なぜ筆者がこの考えに及んだかですが、前書のエッセンシャル思考の考えを実践――つまりやりたいことにはイエスを言い、その他全てにノーと言ってきました。

しかし、娘のイブが原因不明のてんかん発作を起こしてから状況が変わります。仕事と家族のことで押しつぶされた著者は、すべてエッセンシャルな優先すべきことに囲まれてしまいます。その時、やり方が間違っていることに気づきます。

前書のエッセンシャル思考では「何をやるか」ということについてでしたが、この本で言いたいことは、「どのよう」に作業をするかということです。

 

内容は、当たり前と思えることも多々ありました。やる必要のないことをやらない。簡単なことです。しかし、それをするのが難しいのです。

そのような事を、事例を挙げつつ紹介しているので、何だかやれそうな気がしてきます。

やるべきことがうまくやれない人、頑張っているのに報われない人は読む価値があるのではないでしょうか。ぜひ読んでみてください。

 

今年ももう残り5時間です。このブログを読んでくれた方はありがとうございます。来年もよろしくお願いします。