みなさんこんばんは。
今回はイチから知りたい!神道の本を読んだ感想です。
神社巡りに最近ハマっているので、神社についてより深い知識を手に入れるため読むこととしました。
著者は?
著者は三橋健氏です。
神道学者で、元國學院大学院客員教授です。
印象に残った内容は?
神道について、歴史から思想、神社の仕組み、そして祀ってある神様の紹介になります。最後に、有名な神社が紹介されています。
様々な神社の狛犬
狛犬は、もと狛犬と獅子が区別されて一対のものとなっていた。口を開いた方が「阿形」、口を結んだものが「吽形」である。一般的には、拝殿に向かって右が阿形で角のないのが獅子、左の吽形で角があるのが狛犬とされるが、例外も多い。
神社に行っても狛犬をじっくりと見たことはありませんが、仁王像と同様に「阿形」「吽形」と分かれているのは知りませんでした。
平安時代から伝わり、魔除として神社の守護に使われるようになったそうです。
神饌と直会
現在も祭祀での供物は飲食と果実が供えられ、これらを神饌と総称している。
これは、食べ物を得られたことを神に感謝し、神に供えた食べ物がこれからも豊富に手に入れられるように、神に祈願しているのである。
祭りで、神様に食べ物を捧げることがありますが、実際あれは何を望んでやっているかはわかりませんでした。
元々神道は農耕から発展しているので、食べ物を得られたことの感謝とこれからも豊穣であることを祈願しているとのことです。
また神饌は祭りの後で参加者などで食べますが、それを直会といいます。直会では、神人共食で神と人や人と人を結び付けたり、神様に捧げたものを取り入れることで、霊威を取り込んだり、活力を得ることで病気にかからなくなると信じられてきました。
それらの背景を知ることができました。
なぜ祭は夜祭が多いのか?
祭札には、ねぶた祭や秩父夜祭など、夜に行うものが多い。これは、神を迎えて祭を行うのは、太陽が沈んでからの夜間が本来の時間であったからである。
神と交流するための前段行事として神社の拝殿や籠り屋に参籠して、一夜を過ごす「通夜」がある。現在では通夜は死者を葬る前に親族が一晩寝ずに過ごす意味のみに道いられているが、もとは一晩中、神社やお寺の参籠所におこもりすることであった。
この前秩父の夜祭に行きましたが、なぜ夜祭があるが疑問でしたが、解決しました。
また通夜は葬儀のイメージですが、もともと別の意味だったことも衝撃を受けました。
お稲荷さんは食物を守護する神様
『山城国風土記』逸文に秦公伊呂具が、餅を的にして矢で射たところ、餅が白い鳥となり、山の峰に降り立った。そこに稲が成ったので、「イナリ」の社名になったという。これが伏見稲荷大社の創祀とされる。
実家のすぐ隣にある神社は、お稲荷さんを祀ってあります。ただ、お稲荷さん=狐というイメージしかありませんでした。
実際に、餅の話も初めて聞いたので、実家近くの神社のあり方を知ることができました。ちなみに狐はお稲荷さんのお使い(眷属)だそうです。
氷川神社
氷川神社という社名は、出雲の簸川の名前にちなんで名付けられたとも伝えられる。
そのため、氷川神社の祭神は出雲神話で有名な須佐之男命とその妻の稲田姫命、そして須佐之男命の子孫である大己貴命である。また「大宮」の地名は、この氷川神社が「大いなる宮居」と称えられたことに由来するという。
ちょうど2日前に大宮の氷川神社に行ってきました。氷川という由来や、大宮という由来は全く知りませんでした。
また、氷川神社は、戦艦武蔵も祀ってあります。というのも、武蔵が竣工した際に、氷川神社の神職が式を執り行ったとあります。氷川神社の正式な名前は、武蔵一宮氷川神社(武蔵國一之宮)ですので、きっとそれつながりですね。というより、戦艦武蔵がそもそも、旧国名の武蔵からとっていることも関係していそうです。
感想
神道について面白く読めましたが、知らないことがかなり多かったので、覚えられたことはあまり少ない印象です。
神社がこんなに身近にあるものなのに、全く知らないものだなと思いました。
鳥居にしても、大きく分けて明神鳥居と神明鳥居があります。さらにそれぞれの鳥居が6種類ずつ、本書籍では紹介されています。
こんなに複雑な形式になっているとは知らなかったので、他の書籍も読んで、神道への理解を深めたいと思いました。
群馬というと、一番有名だと思うのが一之宮貫前神社だと思います。他にも、赤城神社や妙義神社、榛名神社などがあります(山が多めですが・・・)。それぞれに歴史があり、作りも独自なものがあると思うと、それを詳しく見るのも面白いなと思います。