一日一言 「武士道」を貫いて生きるための366の格言集を読んだ感想

みなさんこんばんは。

 

今回は一日一言 「武士道」を貫いて生きるための366の格言集を読んだ感想です。

 

新渡戸稲造氏の武士道に興味がありましたが、それよりも読みやすいという本書籍を読むこととしました。

 

以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。

 

なお、ブログでは横書きのため日にちは英数字で記載します(本文中漢数字)。

 

著者は?

著者は新渡戸稲造氏です。

旧5000円札(1984年11月1日〜2007年4月2日)でお馴染みだった顔であり、著作として武士道が知られています。

翻訳は岬龍一郎(1946年生まれ)氏です。

武士道の翻訳をされており、他にも老子や荘子の書籍を出版されています。

下記のようにTwitterもされているようです。

 

 

印象に残った内容は?

1月1日から12月31日までの366日間(うるう日を含む)、1日1つの言葉を書かれており、主に人として気をつけることについて書かれています。ある偉人の誕生日や命日だったり、関ヶ原の合戦の日など、その日に関係することが書いてあることもあります。

 

1月15日 人生の目的

人がこの世に生まれてきた大きな目的は、人のために尽くすことにある。自己の名声や利益のためだけではないのであって、生まれてから死に至るまで、自分の周囲の人が少しでもよくなれば、それで生まれてきた甲斐があったというものである。

君のため民のためぞと思はずば

雪もほたるも何かあつめん

なべて世の民の愁の深き江に

身をつくしても救ひてしがな          <藤原師兼>

私自身、この世に生まれたからには自分が生きている意味を感じたいと常々思っています。

最近読んだおじさんの人生訓の本では、「生きる意味なんてねえんだ、考えるやつはバカだ」という本を読んだので、自分はバカなのかと思って悩んでいました。

しかし、新渡戸稲造氏の上記言葉で救われました。

世のため人のためになるように生きるというので良いのだと改めて思うことができました。

 

8月29日 気長にやる

わずかばかりの時間ででき上がったものは、瞬くうちに消えてなくなるもので、出世することも、気長に心のよりどころをしっかりと持っていれば、長続きするものである。長い年月の間に、自ら努力を積み重ね、一度の失敗にも落胆することもなく、また一度ぐらい成功してもおごることもなく、悠々として流れる大河のように大きな気持ちを持たなければならない。

流れては海となるべき谷川も

しばし木の葉の下くゞるなり

吉野川その水上を尋ぬれば

むぐらの雫萩の下つゆ

わずかな時間ででき上がったものは全くうちに消えて無くなるというのは、印象に残った言葉です。

その場しのぎでやっても、結局後々実力が出てしまいます。

私が記憶に残っているのが、中学生の同級生です。

彼は内申点を上げるためにカンニングを使い、高崎高校に入学しました。しかし、結局高校でついていけなくなっていました。

自分の実力をあるかのように一時的に上げても、すぐに無くなってしまいます。

 

私自身、結果が出なくてもじっと作業を続けることができます。しかし、このまま低迷した人生が一生続くのかという不安にも襲われます。

上記言葉はそんな自分によりそってくれるような自信を持たせてくれる言葉でした。

 

感想

新渡戸稲造氏が小学校卒業者レベルなら読めるであろうと平易に書かれた人生訓の書籍です。

ためになる言葉が多数あり、偉人たちの生誕、命日、などと関連して書かれており、歴史が好きな自分にとっては非常に読みやすくもありました。

 

日本人だけではなく、ワシントンやキリストなど、海外の偉人も取り上げています。

 

もちろん人として気をつけることについて勉強になりますが、100年前の人間も今と変わらないのだなとの印象です。

中には、嫌な仕事は積極的にやった方が良いなど、今でもそのまま通用するような言葉もあります。

 

そのため、現代人でも十分通用する内容なので、私自身非常に面白くもあり参考にもなりました。

特に、人付き合い関連は勉強になることが多く、定期的に読み返したくなる書籍でした。