みなさんこんばんは。
今回は金がないなら知恵をしぼれ!ビジネス着想100本ノックを読んだ感想です。
ビジネスに対する知識を積み上げることを期待して読みました。
著者は?
著者は岡崎太郎氏です。
コンサルタントをされている方で、本も多数出版されています。
印象に残った内容は?
1万円のコーヒーは誰が飲む?
安くうるためには赤字を覚悟すれば可能だが、高く売るには、モノの価値を高める物語と環境を構築し、伝える努力が絶対に必要となる。
ちなみに、ネットで一番高い珈琲を出しているところを検索してみたら、群馬県を中心に北関東にチェーン展開している(株)ゲンジフーズの「貴族の森」のメニューに、貴族王族珈琲9995円(税込10494円)というのがあった。
コーラを高級ホテルで2000円で売っているという話を読んだことがあります。
販売する状況と、いかにその場面で高いお金を払っても納得するかが、高値で売る鍵な気がします。
余談ですが、群馬県の貴族の森が出てきたので印象に残りました。また貴族王族珈琲なる高いコーヒーがあるのも知りませんでした。
だるまはだれが買っている?
友人の結婚式で群馬県の高崎市を訪れる機会があった。
駅前で気がついたのだが、高崎は「だるま」の生産日本一だそうだ。~中略~
群馬県では、お正月にだるまを買い、無病息災を祈願するのだそうだ。もちろん全員ではないだろうが、ある家庭では家族全員分を購入するという。
高崎は達磨が有名ですが、日本一の生産量とは知りませんでした。
今度、少林山達磨寺に行ってみようと思いました。
NYの新しい名産は何がいい?
最近では、「道の駅」が地方に整備されてきて、素朴でおもしろい名産品がけっこうある。しかも、大量生産できない、キラリと光る通な商品だ。
その一方で、客足が細っている温泉街は、土産もやっぱりおもしろくない。この土地でしか生まれない・買えないものが必要なのに、ありきたりのチョコとかクッキーなどを、パッケージを買えただけで販売している。
これは私も思いました。
古い旅館に行くと、バブル時代以前に流行ったようなお土産が置いてあります。
一方で、道の駅にはスタイリッシュなお土産が購買欲をそそります。
温泉街ということで安寧していると、足元を救われそうです。やはり、常にお客さんにヒットする商品は何か、といった形で意欲的に商売しないと衰退してしまうと思います。
明太子の写真はなぜ画一的?
湯気の立ちのぼる炊き立てのごはんの上に、贅沢に盛り付けられた辛子明太子。または整然と桶に並べられた、高級明太子。またはキラキラと光るツブツブ感を強調した断面の写真。どこかで目にした明太子の広告写真ばかりだ。
そのどれも間違いではないが、店ごとのオリジナリティがまったく感じられない。写真はそのままで、会社名を差し替えても、購買者(お客様)は気がつかないだろう。
それほど、明太子のイメージは画一的なのだ。
では、どんな写真のアイデアがあるだろう?
明太子の新しい見せ方・アイデアは、ないのだろうか?
この点も非常に参考になりました。
どうしても商品の数が増えると、どれも商品のパッケージや宣伝写真など似たようなものになってしまいます。
もちろん、新しく写真を撮れば良いのですが、それには労力がかかります。
そういった点で苦労を惜しまず、努力できる人間が成功できると思いました。
感想
ビジネスに通じるアイデアを、筆者の疑問の提示とともに学ぶことができます。
100本ノックとありますが、100個の内容があるわけではありません。
身近な内容を出発点として、こうすればビジネスにつながるのではないかといった発想について書かれています。
自分が常日頃から疑問に思わないことについて考えたりしているので、面白く読めました。
ただ、企業に対してなぜこれをお客様にやらないかといった、攻撃的な書き方があんまり好きではありませんでした。
ビジネスの着想としては、面白く読むことができた本です。