みなさんこんばんは。
今回は未来の働き方を考えよう 人生は二回生きられるを読んだ感想です。
LIFE SHIFTを読んで生き方を変える必要性を学んだため、類似の本を読み理解を深めることにしました。
こちらの本はLIFE SHIFTよりも3年前に出版されています。
以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。
著者は?
著者はちきりん氏です。
Wikipediaにも名前が載っている、有名な女性ブロガーの方です。外資系に勤務した後、執筆活動をする生活を送られています。
印象に残った内容は?
働き方が昔からどう変わり、若者がどう変わり、そして今どう生きるべきかという視点で書かれています。
ストック型からフロー型へ
けれど今後、人生100年時代になれば、ストックが多いことより、その時々になんらかの価値を生み出し続ける「フローの力」の方が重要になります。たとえば、貯金はあるけれど自分で稼ぐ力のない人と、貯金はないけれど、自分で稼ぐ能力のある人の対比が、わかりやすいでしょう。
前者は長期間にわたり大企業で働いてきたような人です。毎月、給与が振り込まれ、年に二回はボーナスも出るし、退職金ももらえて、貯金をたっぷりもっています。けれど、長らく組織から給料をもらうだけだった人には、自分で稼ぐ力がありません。やってみればできるのかもしれませんが、いったいどうやれば(組織に所属せずに)お金を稼げるのか、想像もできないという人がいるのです。こういう人は人生が長くなると、いくら貯金があっても、毎月毎年それが減り続けるという不安に怯えながら暮らすことになります。
今や生き方が変わっています。
私も自分で稼ぐ力が大事だということで退職しましたが、会社にしがみついて何もしない(人生の目標がない)という人が多いです。もちろんお金は大事なので、生活の基盤をある程度気付くのは大事ですが、会社におんぶに抱っこでは、やりたいこともできないでしょう。それが老後にもつながります。
支出マネジメントが引退可能年齢を決める!
私たちに必要なのは、お金に関する根本的な発想の転換です。実は早期引退の可否を左右するのは、収入ではなく支出の多寡なのです。たとえば300万円の車を買えば、税金、保険、車庫代などで年間40万円はかかります(ガソリン代は、車がなければ電車やバス代が必要なので、ここでは参入しません)。つまりたとえ10年間、車を買い換えなくても、購入費と維持費で合計700万円が必要になります。
これは、1年を230万円で暮らせる人にとっては、3年分の生活費に当たります。したがって車を買うという選択は、「車のために生涯で3年間は長く働く」という選択をしているのと同じです。車を10年間保有して65歳まで働く人は、車を保有せずに62歳まで働くという選択肢をもっているのです。
ここら辺の主張は、田舎の暮らしを考慮していないように感じました。私は、群馬、岐阜、兵庫の田舎で暮らしていましたが、基本車が移動手段です。バスや電車は1時間に1本で、駅まで遠く、バスなどの公共交通機関もかなり本数が少ないです。そのため、田舎の移動手段はほとんど車一択となります。
著者を調べたところ、お医者さんの娘さんでエリートコースを進んできているので(もちろん本人の努力もある)、少し下々の暮らしと解離があるように感じました。下流か中流家庭のブロガーの方の主張も聞いていみたいと思いました。
手に入れたい人生を明確にしよう!
とある友人の転職相談にのっていた時、なにげなく「で、あなたは何がやりたいの?」と聞いたところ、「ちきりんさん、大半の人間は特にやりたいことなんてないんですよ」と言われてハッとしました。私は昔からやりたいことが多すぎて、時間が足りない、人生が足りないと焦っていたからです。「やりたくないことなんて、やってるヒマはどこにもない!」と感じていたのです。
これは私もびっくりしています。全く同じ意見です。
前の会社で、入ってくる後輩や先輩に人生で成し遂げたいことを聞くと、皆「何もない」といいます。僕にはそれが疑問でしょうがありませんでした。ある人からは、「お前に本当の夢なんて言いたくないんだよ」と言われたことがありますが、それでも実際に人生の目標を持っている人は少ないのではないでしょうか。
最近思っているのは、今まで足りなかったことが人生の目標になるということです。例えば、自分はいじめを受け小学校を行っていない時期がありました。その経験から、教育が足りていないと思い、教育を充実させることが一つの目標です。
ただ、今の世の中、物質的に豊かになり、足りないことがなくなりました。それに伴い、やるべきことも不鮮明になったように感じます。
つまり人生の目標を明確にするためには、足りない環境にいくべきだと思います。田舎でも、発展途上国でも、今にも潰れそうな会社でも、環境はいくらでもあります。と私は思っていますが、どうでしょうかね。
感想
私はLIFE SHIFTという本の後に、この本を読んだので大枠で見ると主張が同じに感じました。
もしかしたら、LIFE SHIFTの作者の前著ワーク・シフト(私は未読です)が2012年7月に発売しているので、その影響も多少はあるのかもしれません。
時代の流れを読み、未来の働き方を考えている著者には驚きを感じました。
年齢も50代だと思いますが、それでもちきりん氏のような生き方を選べる50代の方が多くいるとは思えません。
これから働き方は、テクノロジーの発展もあり、今以上に大きく変わるのではないかと思います。
その中で、柔軟に働いていくための、アドバイスが本書にあると思いました。