みなさんこんばんは。
今回は人間の本性を読んだ感想です。
2019年出版
人生訓として、人とは一体どういうものか、自分の人生をよりよくしていくことを学ぶために読むこととしました。
以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。
著者は?
著者は丹羽宇一郎氏(1939年生まれ)です。
日本の実業家で、伊藤忠商事会長・社長、日本郵政株式会社取締役、特定非営利活動法人国際連合世界食糧計画WFP協会会長などを歴任しています。
印象に残った内容は?
人間としてどう生きれば良いのか、著者の長い人生から考えていく書籍です。
現場での出来事が大事
ニューヨーク駐在に赴く際、会社の幹部役員であった瀬島龍三さんから、「すべては現場に宿る。もし問題が起こったら、お金など気にせず、すぐ飛行機に乗って現地へ行きなさい。それで会社から文句をいわれるなら私にいいなさい」というアドバイスをいただいていました。
瀬島さんがいうように「現場にはすべてがある」のです。
45年前に筆者がニューヨークタイムズの情報を鵜呑みにして、15億円の損失をする失態をしたことがありました。
以来、筆者は実際に目にした情報(一次情報)を重要視しているようです。
現代では、情報が入手しやすい状況がより身近になり、最近ではオリエンタルラジオの中田敦彦氏のYoutube大学が誤った内容で発信していると炎上しています。
フェイクを流し続けるオリラジ中田とNHKの罪 「責任をもって発信」は何だったのか
中田氏が正確な情報を発信することはもちろんのことですが、視聴者も「こいつの情報は正しいのか」といった目線で情報を選択するのが、情報の氾濫した現代において重要に感じます。
私自身もブログという発信手段を使用している人間なので、情報の発信、収集には気をつけたいと思いました。
最近は、多くのブログ記事などがあるため、すぐに参考にしたくなる気持ちに襲われます。そのため、合理的にその考えは妥当なのが検討しながら考えていかなければならないと思いました。
努力は見えないもの?
そういうと、一生懸命努力しても報われなかった人だってたくさんいるのではと思われる人もいるでしょう。そういうときは、本人は精一杯努力をしているつもりでも、実際はまだ努力が足りていないことがあるのです。
切磋琢磨し合っている野球のチームメイトの一人は、自分より努力していないのにいつも成績がいい。なぜだろうと思いますが、実は見えないところでそのチームメイトはもっと努力を重ねていた。そういう話もプロの方々からたくさんお聞きしました。
ですから、自分は本当にベストを尽くしているのだろうかということを、絶えず自問するべきなのです。
この言葉に非常に勇気をもらいました。
というのも、私自身才能が無い人間なので、今まで努力で切り抜けてきました。
現在も結果が出ない時に、こんだけ努力しても報われないのは、自分に才能がないのではないかと不安になります。
しかし、自分が努力していると思っていても、それよりも努力している人がいるので、昨日の自分よりもベストを尽くす必要があるとあらためて思いました。
幸せと不幸は表裏一体
「禍福は糾える縄のごとし」とはよくいったもので、一時不運に見えることはどこかで幸運につながっていったりするものです。その逆はもちろんあるものですが、貧乏くじを引いたなと感じたときは、そのような心持ちで事に対処していけば、どこかで好転する。最後の瞬間まで勝負は続くのです。
「縄のように幸せと不幸はつながっている」みたいな言動を、ドラえもんがしていた気がします。
「禍福は糾える縄のごとし」ですが、元は史記での言葉のようです。
今が辛くても、必ず幸せは巡ってくると私も感じています。それまで、努力を続け、継続することが大事だと思っています。このブログも毎日投稿を続けていきたいと思います。
感想
丹羽宇一郎氏の長い人生から導かれた人間に関する考えが書かれています。
長寿の方の本の中には、納得できない人生訓もありますが、丹羽宇一郎氏の本書は私自身近い考えでもあり、納得できるものでした。
丹羽宇一郎氏は、社長を務められた人物ではありますが、昔は奥さんに髪を散髪してもらったり、カローラに乗るなど庶民派なので、考えに共感できるのかもしれません。
中でも、人間が100パーセント理解しあえないという考えは、私も思っていました。
どこかで例え話を出したと思いますが、隣のおじいさんが、私のことを「人殺し」だと思っていて、それに対する反論の証拠を出したところで、その人の中での私の人殺しのイメージは消えません。そのおじいさんが思っていて信じない限り、おじいさんの中で、私は黒なのです。
ということを、今までのいじめの経験からわかっているので、100パーセントの理解は不可能だと思っています。
丹羽宇一郎氏は、そのことについて、自分のことを完全に知らないから、まして相手のこともわからないでしょうと説明しています。
その考えは、確かに納得できるものでした。
他にも、どのように生きたら良いか、筆者の長い経験から書かれているので、人生に悩んでいる人は、ヒントをもらえるかもしれません。