みなさんこんばんは。
今回はレギュラーになれないきみへを読んだ感想です。
表紙が、野球漫画バトルスタディーズの表紙なので、気になって読むこととしました。
以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。
著者は?
著者は元永知宏氏です。
立教大学時代にリーグ優勝を経験。卒業後、KADOKAWAなどで編集者として活躍後、独立した経緯があります。
印象に残った内容は?
各名門の高校で補欠やレギュラーとして過ごした選手が、現役時代どのように過ごしたのかについて書かれています。
中には、東京六大学初の女性主務として活躍した方などの話も聞いてあります。
自分から練習をする選手との差が開いた
「練習する選手が伸びて、しなかった僕はそうではなかった。高校に入学した時点で僕は「できるほう」だったと思いますが、差は開いていきました。それでも、「本気になればできる」という考えがあって・・・。焦りはあっても、それが練習にはつながりませんでした。」
入学した当初は実力は上の方だったという松原選手でしたが、自主性を重んじる仙台育英では才能を伸ばすことができませんでした。
努力ができる人間が成長できるのは当然ですが、環境にも大きく左右される好例です。これが教育者の指導が厳しい環境なら、松原選手も成長してレギュラーになっていたかもしれません。
チームに足りないものは何か
「野球というスポーツは、四番バッターばかりではうまくいきません。チームに足りないものは何かと考えました。絶対に必要なのは、守備のうまい選手と確実にバントができる選手。そのふたつができればレギュラーになれると思いました」
野球といえば打撃のうまさも必要だと感じますが、野球漫画バトルスタディーズの作者なきぼくろ氏はチームに必要な要素を考えてレギュラーを掴みました。
チームに必要な要因を分析することも、レギュラーを獲得する一つの手段になります。
最後まで見捨てることなくしっかり見てくれた
「悪い結果が出たときに、「あいつがやったんなら仕方がない」と思われる選手になるか、「やっぱりあいつがやったか」と言われる選手で終わるか。ここには大きな違いがあります。大事なのは、普段からどれだけ練習に対して思いを持ってやるかです。あの場面で矢野を起用したのは、普段の生活や態度を見て、信頼できると思ったから」
澤田監督が矢野選手を起用して、奇跡のバックホームと言われるビックプレーが生まれました。
そのプレーを生み出した監督の信念が上記引用分になります。
確かに、あいつがやってあの結果だったら納得と言われる選手になることが、一番のわかりやすい目安でもあります。
感想
レギュラーになれなかった選手の心の持ち方、レギュラーになるための方法について紹介されています。
実例に伴って、名門で過ごした選手にインタビューしているので、全国レベルの選手の心の持ち方を知ることができます。
その学校の教育や、風習などについても知ることができるので、それも面白かったです。
高校野球ファンの方が読んでも面白いのではないでしょうか。