最高知「古典」に学ぶ、成功の戦略 仕事と人生の武器になる48の発想術を読んだ感想

みなさんこんばんは。

 

今回は最高知「古典」に学ぶ、成功の戦略 仕事と人生の武器になる48の発想術を読んだ感想です。

 

主に孫子を簡易な言葉で学ぶために読むことにしました。

 

以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。

 

 

著者は?

著者は江上剛氏です。

作家兼コメンテーター兼、実業家です。元日本振興銀行取締役兼代表執行役社長で、映画「金融腐蝕列島 呪縛」のモデルになった方です。

 

印象に残った内容は?

孫子、史記、老子、孔子、荘子の言葉から、社会でどう生きるのが良いかについて紹介しています。

 

日本と海外の違い

日本人の場合、新卒の入社とは、白無垢の花嫁衣装を着たようなものだ。あなた色、すなわち会社の言いなりに染まりますのでよろしくお願いしますという姿勢で、キャリアプランの要求など全く考えも及ばない。会社は、新卒社員を好きなように育てる全面的な権限を持っているかのように振る舞う。

日本と外国の違いです。日本はキャリアプランの考えはないですが、外国では明確なキャリアプランを立て、自分がどこに向かうか設計します。

孔子の論語の有名の言葉として、「吾れ十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順がう。七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず」というものがあります。

つまり、30歳で独り立ちすることを孔子は言っています。

日本でも三十にして立つようなキャリアプラン設計が必要ではないかと筆者は主張します。

 

役立たずでも良い

「……散木なり。以て舟を為れば則ち沈み、以て棺槨を為れば則ち速かに腐り、以て器を為れば則ち速かに毀れ、以て門戸を為れば則ち液まん(本書では漢字でしたが、漢字が出なかったため平仮名で記載しました)し、以て柱を為れば則ち蠹あり。是れ不材の木なり。用うべき所なし。故に能く是くの若くこれ寿なりと」

これは、「あれは役立たずの木だ。あれで舟を作ると沈むし、棺桶を作るとぎきに腐るし、道具を作るとすぐに壊れるし、門や戸にすると樹脂が流れ出すし、柱にすると虫が湧く。全く使い道の無い木だよ。全く使いようが無いからこそ、あんな大木になるまで長生きができたのだ」という意味だ。

役立たずでもいいじゃないかというように感じる、荘子の主張です。

筆者は他人の評価は気にせずに、堅実に仕事をすることが大切と説きます。

他人の評価を気にせず、自分のやるべきことをやっていきたいと思いました。

 

感想

古典の言葉を引用し、会社など職場の例を出しつつ、どう生きるのが良いか、どうすれば成功するかについて紹介しています。

今まで何冊か、孫子の本を読みましたが、今までの中で一番読みやすく感じました。

 

孫子だけではなく、史記、老子、孔子、荘子から言葉を引用しているため、新鮮にも感じました。

ただ、一番良いのは、やはり原本を読み解くことですね。

自分なりにも解釈していく必要も感じました。時間が取れれば、原本も読んでいきたいと思いました。