政治のことよくわからないまま社会人になった人へ ひとめでわかる図解入りを読んだ感想

みなさんこんばんは。

 

今回は政治のことよくわからないまま社会人になった人へ ひとめでわかる図解入りを読んだ感想です。

大学院の時、研究者を目指しており、社会のことは他の人に任しておいて、自分は研究だけに没頭しようと考えていました。そのため、政治や社会の仕組みについて今だにわかっていません。手始めに政治を学ぶために、池上彰氏の本書籍を読むこととしました。

 

以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。

著者は?

池上彰氏です。

NHKで記者やニュースキャスターを歴任したあと2005年で退職し、フリーランスジャーナリストとして活躍されています。

 

印象に残った内容は?

政治について知らないことが多かったので、初学本としては非常にとっかかりやすかったです。

 

民主主義は政治家を信用しないしくみ

民主主義とは、政治家を信用していないシステムなのです。政治家を信用していないので、ダメならすぐに辞めさせることができるしくみです。国民が60点から80点程度で満足する(しなければならない)国になっているのです。

国民全てが満足できる、100点満点の政治スタイルは、現段階ではありません。

民主主義は失敗することもありますが、その失敗に国民が気づき、判断できる。失敗を取り戻すことができる、そういう政治のしくみなのです。

多くの国が採用している民主主義ですが、完璧なシステムではありません。ただし、失敗しても、新たに政治家を選出することで、リカバリーすることができます。

一方、君主制でも、国民のためを思った君主がいた場合は、民主主義と同等、もしくはそれ以上によい社会になる可能性もあるそうです。

これは時代の発展とともに、試行錯誤して、よりより政治形態があればそれに置き換わっていくでしょう。私自身、民主主義が完璧なシステムに見えています。

 

二大党制のメリットとデメリットは?

日本に限っては、「自民党」と「民主党」の政策に必ずしも明確な違いはありません。自民党寄りの考えを主張する民主党議員もいれば、その逆もあります。

二大政党にすると、いつ政権交代するかもしれないという危機感が常にあり、政治家に緊張感が出てきます。一つの失敗で、政権を失ってしまうかもしれないとなると、政治に対する取り組み方も変わってきます。政権交代があると、政治に緊張感が出て、政治腐敗が起きにくくなるといわれています。~中略~

逆に、デメリットは二大政党以外の少数派の意見が切り捨てられてしまうことです。

アメリカやイギリスなどは、民主党と共和党、もしくは労働党と保守党など、二大政党が見られます。

個人的には、二大政党でうまくいっている国があるならば、それが正解な気がします。

一党では誤った考えがある場合に、それを直すことができず、非常に危険に感じます。

衆議院と参議院のように、ダブルチェックの仕組みは重要に感じました(衆議院と参議院は優劣がありますが・・・)。

 

選挙活動にはお金がかかる

アメリカやイギリスでは、候補者本人には、ほとんど負担がかかりません。「この人を私たちの代表として出したい」と言って、周りの人たちが自主的に資金を持ち寄ったり、みんなでボランティア活動をしたりするからです。~中略~

その点、日本国民の政治に対する意識はまだまだ未熟だと、言わざるを得ません。

選挙にはお金がかかる、というのは事実です。ただ「お金がかかってけしからん!」というのは見当違いの批判なのではないでしょうか。私たちが出したい人の応援をしないから、結果的に日本の選挙はお金がかかる。こういうことなのです。

これには驚きでした。アメリカなどでは、周りに住民から他薦で支援されるのですね。

日本では、自発的に立候補するイメージですが、周りから期待されて代表になるほうが住民にとっても安心感もありますよね。

 

また金銭的にも、他薦の方が支援したくなりますので、日本の仕組みもそちらに変われば良いとは思います。

戦後の政治のやり方の影響もあり、日本では自薦が多い仕組みなのでしょうか。

 

衆議院と参議院、なぜ二つの院に分かれているのか

参議院議長の背後に、一段と高い席が用意されています。国会が開会される時は、天皇が参議院の議場で「お言葉」を述べられます。

衆議院も参議院も国民から選挙で選ばれた代表であることに変わりはないのですが、戦前はそうではありませんでした。参議院は貴族院でした。そこで、天皇の座席はこちらに用意されていたのです。その構造が今も残っているというわけです。参議院の議場は席に余裕があるので、国会開会の際の天皇の「お言葉」のときには、衆議院議員も参議院の議場に来て聞くことになります。

遠い昔に小学校の社会で学んだことですが、貴族院という言葉を思い出しました。

また参議院の議場で、天皇がお言葉を述べられることは知りませんでした。

 

国会議員は逮捕されない

国会議員には、このほかにも特権があります。国会の中での演説や審議の過程で発言した内容に関しては、名誉毀損などの積荷問われることはないのです。これを免責特権といいます。国会議員に心おきなく自由な議論をしてもらえるように、こういう特権を保証しているのです。

ある議場で、女性議員が登壇した際に、「子供は産めないのか」といった野次が飛んだ覚えがあります。

これは流石に人間としてダメだろうと思ったのですが、免責特権により、処分はされないのですね。一つ日本の政治の嫌なところとして、野次があります。野次を飛ばすよりも、もっと生産的な活動をしてほしいと思うのは、私だけでしょうか。

 

首相の一日

総理大臣が一日にどんなことをしているのか、実は、毎日の新聞で首相の一日がわかるのです。ご存じでしたか。新聞には、「首相の一日」や「首相動静」というタイトルの記事が毎日掲載されています。

これについては全く知りませんでした。分刻みのスケジュールをこなされており、首相には敬服します。

新聞にスケジュールが載っていることを知らなかったので、今度読んでみたいと思います。

 

日本の中央省庁は開発途上国型

アメリカでは、優秀な人は民間企業に行くものと考えられています。日本では、たとえば国連というと、大変優秀な人が出ていくイメージですが、アメリカは違います。国連に出ていくのは民間のいい職場に行けなかった人、というイメージなのです。

開発途上国では、一番のエリートはみんな役人になります。

日本では東大のトップクラスが国の役所に行き、それぞれの地方で一番の大学を出た人がそこの県庁に入るという構図になっています。

日本では、エリートは役人のイメージです。

ただ、先進国では優秀な人ほど、民間企業で活躍するようです。これは、日本の民間企業のほうがアメリカのように自由度がないから、優秀な人は民間企業に行かないのでしょうか。

自分の記憶では、母親は「公務員こそ一番の安定だから、公務員になれ」と言われた覚えがあります。

優秀→どこでも行ける→安定した公務員

という流れから、公務員=安定になったような気もします。ここら辺の、日本と諸先進国との違いの仕組みを知りたいですね。

 

連立政権は政策の違いが問題になる

一つ、興味深いエピソードがあるのでご紹介しておきましょう。イギリスで、自由民主党と保守党の連立政権が誕生した時、二人の党首が共同記者会見でこんなことを言いました。

「国民の皆様にお詫びがあります。それぞれ自分たちのマニュフェストを掲げてやってきました。しかし、単独で政権をとることができませんでした。話し合いの末、別の意見を持った政党と組むことになりました。したがって、選挙中のマニュフェストを全部実行することはできません。変更せざるを得ないのです」

こう言って、二人は国民に謝罪したのです。

2つの政権が組むことで、国民の幅広い意見を取り入れることができる一方で、上記のように完全に公約を果たすことは困難になります。

上記例では、イギリス党首の誠実な対応が見て取れます。

一方、日本ではこのような対応がされることはあるでしょうか。ここからも、政治のレベルについての差を感じます。

 

日本国憲法はどのようにして生まれたのか?

いまの日本国憲法は、第二次世界大戦で日本が負けたことによってできました。

1945年8月、日本が降伏すると、アメリカ軍を中心にした連合軍が日本を占領し、ダグラス・マッカーサー最高司令官は1945年10月、幣原喜重郎首相に対して、「憲法の自由主義化」を求めました。天皇に絶対的な権力を認めていた大日本帝国憲法、「明治憲法」の改正を求めたのです。

日本国憲法が生まれた経緯を知れたのが面白かったです。草案はアメリカが作ったものだったのですね。

ちなみに戦後初めての衆議院選挙が1946年4月10日に行われましたが、新しい憲法が成立前だったので、明治憲法の下で選挙が行われたそうです。

 

感想は?

非常に読みやすい本でした。

冒頭でも書きましたが、大学、大学院、社会人初期には、化学だけやっていれば良いと考えていました。

しかし、一人一人が政治に関心を持つことで、より良い社会になると思うので、政治について勉強することにしました。

 

私のように学生時代、政治に関心がなくても読みやすい本でした。

日本の政治の主要部分である、内閣、国会、行政などについて学べます。

中学生や高校生でも読めそうなレベル感に感じました。

 

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