みなさんこんばんは。
今回は死ぬこと以外かすり傷を読んだ感想です。
以前から気になっていましたが、表紙が目についたから読みました。また敏腕編集者の格言を読みたかったからです。
以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。
著者は?
著者は箕輪厚介氏です。
幻冬舎の編集者であり、NewsPics編集長であり、堀江貴文氏の多動力を世に送り出した人物。株式会社エクソダスの取締役でもあります。
印象に残った内容は?
最強の自己啓発本です。自分の限界を超え、このつまらない世の中をどう変えていくか、熱狂的に紹介しています。
言ってはいけないことを言ってしまえ
マナー研修を受けたあとには、日報を書いて会社に提出しなければならない。正直な感想こそが誠意である。僕は「マナー研修という名の茶番劇」というタイトルで、この研修会がいかにくだらないか、気が狂ったかのように全力で感想を綴った。
「マナー研修というのは名ばかりのただの茶番劇だった。内容を事前に確認してから受講するか決めるべきだ。高い参加費を払い、大勢の社員を丸一日拘束することにはまったく意味がない。こんな無駄なことは来年からやめたほうがいい」
研修が無駄であることを言える人物は少ないと思えます。なぜなら変な場所で軋轢を生みたくないからです。
それを平気で言ってします箕輪氏はさすがでした。ただ、こんなことを日報に書いてはいけませんよ…と凡人レベルの自分は思ってしまいました。
憑依レベルでブンセキせよ
相手が何を求めているのか、どんな本性なのかを、相手自身が気づいてないところまで想像し、理解し言語化することができれば、なんの実績もなくても信頼を勝ち取ることができる。
堀江氏に逆転の仕事論という本をオファーした時の話です。
堀江氏が非効率的なことを嫌うことを考慮して、箕輪氏がイノベーターをインタビューし、それに堀江氏がコメントする形をとったときの話です。
相手に合わせて柔軟に対応するという点では、以前読んだレギュラーになれないきみへでチームに必要な選手を分析し、レギュラーをつかんだなきぼくろ氏のようなしたたかさを感じます。どの業界でも分析は大事ですね。
ただ熱狂せよ
僕はただ自分が読みたい本を作るだけ。その最初の瞬間には、売れるか売れないかなどどうでもいい。自分が好きな本を好きな著者と作る。それだけ。
一番大事なことだと思います。自分が好きなことをやる。
Youtubeで活動をしているのですが、最近初心に戻りました。やりたいことをやる。
当初は、こうやったら売れるではないか、こうやったら動画を多数見られるのではないかと考えていました。最近考え方を変えました。初心に戻り、好きなことをやると。
私の友人に元お笑い芸人がいるのですが、その人も、「自分のやりたくないキャラをやってしまうといつかしんどくなる。自分のキャラにあったことをやった方が良い。」というのを言っていました。結局は自分のやりたいことをやるかどうかです。
感想
私は全く箕輪氏のことを知りませんでした。そのため、この有名な人であれだけ有名な書籍を出版しているので敏腕編集者なんだろうなと思っていたら全く違いました。奇人です。やばい人でした(良い意味で)。
インドで監禁されて死にそうになったり、パスポートをなくし、リアルターミナルの主人公になったりと。
しかし、私のような感受性の高い人間には非常に良い自己啓発本となりました。人を熱狂に巻き込みやすいといいますか。影響を与えるのが上手に感じました。
前の会社で、30年前に数人から創業して今や6000人の社長になっている人がいました。その社長の訓示は素晴らしく、とてもやる気が出たのが覚えています。私が辞める時も、「30年前にその社長と働いてたら、君は辞めなかったね。」と同僚に言われました。その時と同じように、カリスマ性を感じました。
ただ、Amazonでは、低評価のコメントも多くありましたが、その内容は参考になるものもありました。
特におじさん世代の人にはウケが悪いです。若い時しかできないようなことや、無謀なことなどを書いているので、その評価も正しいとは思います。冷静に見ると、普通のことを熱狂的に言っているだけなこともあります。
一方で、若者たちにはウケが良いです。つまり人生経験がない若者にとって、なりふり構わずに突っ走る箕輪氏は眩しく見えます。
感受性の高い人間や、若くて現状に満足していない人間にとって、この本は後ろからガツンと気合を入れてくれます。私自身も、人生の岐路に立っているので背中を押されました。
人生に意味を見出したい私には、良書でした。