みなさんこんばんは。
今回はSHOE DOG 靴にすべてを。を読んだ感想です。
伝記が好きなのですが、ナイキの創業者の自叙伝ということで読むことにしました。
以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。
著者は?
著者はフィル・ナイト氏です。
ナイキの創業者で、2004年から2016年までナイキの会長を務めた人物です。
印象に残った内容は?
ナイキ創始者であるフィル・ナイト氏の自叙伝です。1962年から1980年の株式上場にまでの人生について書かれています。
なけなしのお金
ドアをくぐる時私は立ち止まって、彼の両親に聞いた。「どうしてここまで?」
母親が答えた。「だって自分の息子が働いている会社を信用できなかったら、誰を信用できるっていうの?」
フィル・ナイト氏と共に働いていたウッデル氏の親が、ナイト氏のお金がない際に資金援助をした話です。
こういった信頼を取れるような経営をするべきなのでしょうね。
ちなみにこの時の8000ドルが、最終的には1600万ドルになったそうです。
盗み
年2、3回ほど、週末に頬がピンク色の少年たちに誠実さと正直さとは何かを説いていたのに、私は他人のブリーフケースから書類を盗もうとしている。私は暗い道へと足を踏み入れた。
ナイト氏が、キタミ氏から盗みを働いた話です。
私自身あまりナイト氏に良い印象を抱いていません。会社がないのにあると嘘をついたり、盗みを働いたりです。これは今、コンプライアンスが厳しくなった世界を生きている若者だからなのでしょうか。
感想
ナイキを経営してきた筆者の赤裸々な自叙伝です。
富士山で出会ったガールフレンドのサラの話(妻とは違う)など出てくるので、そこまで書くのかといった驚きもありました。
創業当初よりも前、エクスプローラーとして世界を旅するところから始まるので、フィル・ナイトという人物がどのような人間だったか、深く知ることができたように感じます。
最初から無茶をやっている印象です。
会社がないのにも関わらず会社があるといい商売を始めるところや、盗みを働くことなど、私としてはナイキの印象は良くありません。しかし、持っているランニングシューズはナイキでした・・・
ただ、この本を通して、有能な人が会社運営に重要ということがわかります。
何よりも、ナイキの成長は周りに優秀な人がいたからだといえます。
他にも、ナイト氏の父親がお金持ちで、初期にお金を貸してくれたのも、成功の要因かもしれません。
もちろん、ナイト氏も、走るのが好きだったということも印象的で、そのことも成功の大きな一助になっていると思います。
つまり、以下が成功に必要な要素であると感じます。
- 社員が優秀
- 初期費用が充実
- 理念への欲求
これが経営にとって非常に重要であるということが、ナイト氏の人生から見えました。
面白い本でしたが、550ページあるので、読み終わるのが長かったです。
私としては、2007年ぐらいから始まるあとがきが面白かったです。