アイデア大全 創造力とブレイクスルーを生み出す42のツールを読んだ感想

みなさんこんばんは。

 

今回はアイデア大全 創造力とブレイクスルーを生み出す42のツールを読んだ感想です。

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(2017年出版)

 

常日頃からアイディアというものに惹かれています。小説を書いたり、ブログを書いたりと、アイディアは何らかの形で役に立つことがあります。今回は、そのアイディアを生み出す方法を知るために読むことにしました。

ちなみに、まえがきで気づきましたが、独学大全で有名な読書猿氏の書籍でした。まだ半分ほどしか読んでいませんが、あらためて独学大全もレビューしたいと思います。

 

以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。

 

 

著者は?

著者は読書猿氏です。

メルマガやブログで活動している作家の方です。

また本を書きました。『独学大全』 9/29刊行です。…

有名な書籍に独学大全があります。

 

印象に残った内容は?

古今東西、アイディアの出し方について、42の方法を紹介しています。聞いたこともないアイディア創造法もあり、読むだけでも面白く感じました。

 

仮想の読み手

我々が何かを書いているとき、話すときなどと違って、受けてが今目の前にいるわけではない。つまり話す場合と違って、受けて(聞き手)からのリアルタイムの反応を見て何をどのように話すのかについて調整する、とったことができない。

そこで書き手は、フィードバックを受け取るために自分の中に「仮想の読み手」をつくり上げる。すると、書き手は無意識のうちに、自分の内の「仮想の読み手」の反応を受け取って、何をどのように書くのかを調整していく。~中略~

しかし、仮想の読み手がいることはいいことばかりではない。

書いている最中に、心のどこかから浮かび上がる、文章や書き手に対する否定的な思考や感情はこの「仮想の読み手」から生じてくるのだ。

ノンストップ・ライティングという手法の一節です。

簡単にいうと、15分間のタイマーを設定し、その間ひたすら書き続けるという手法です。書けないという限界を超えると、仮想の読み手を無視した文章が書けます。

私は考えすぎてしまう嫌いがあるので、この手法はぜひ使ってみたいと思いました。

 

セレンディピィティの生みの親

1945年、マートンは科学者自身にとっても予想外の偶然が発見や発明のきっかけとなる例が少なくないことに注目し、論文として発表しようとしていたが、この現象にぴったりくる言葉がなかなか思いつけずにいた。

そんなとき、別の言葉を調べるためにオクスフォード英語辞典を手にしたマートンは、たまたま「偶然と察知力によってあてにしないものを発見する才能」という意味の語に目をとめた。辞書によれば、ホレス・ウォルポールが1754年につくった造語で、ウォルポールが子供のときに読んだ『セレンディップの3人の王子(The Three Princes of Serendip)』という童話にちなんだものだという。

今でこそ有名なセレンディピティですが、その発想の裏話です。

直接アイディア創造とは関係ありませんが、こういった余談は好きなので、覚えておきたいと思います。

なお、マートンマタイ効果機能的代替物などの概念を創造したことでも知られています。

 

私淑

ルビッチならどうする?

ヴァーチャル賢人会議

次作、独学大全でも記載されていましたが、アイディア発想法としても私淑が紹介されていました。

ルビッチならどうする?という内容ですが、映画監督のビリー・ワイルダーという人物が、ナチス台頭のためアメリカに渡り、映画監督のエルンスト・ルビッチ氏に仕事も生活でもお世話になったそうです。ビリーはルビッチの死後も、オフィスにルビッチならどうするという言葉をかがげていたそうです。つまり、先人、偉人なら、この問題にどう対処するかと考え、自分の問題解決に役立たせる方法です。

ヴァーチャル会議は私淑を複数人で行うイメージです。偉人たちを、脳内に招待し、問題解決の議論をさせます。そこで解決策を見出す方法です。複数人で考えることで、異なる発想を出すこともできます。

どちらの方法も、その偉人たちをよく知っていないといけません。伝記などでよく知ってから行うとより効果的なようです。

 

アクションプラン

次に、私がこの本を読んで行うことについて書きます。

以下の三点です。

    ・エクスカーションを使う
    ・コンセプト・ファンを使う

・ヴァーチャル賢人会議を使う

 

エクスカーション

大量のアイディアを獲得する方法です。

最初に、テーマを決めます。

何かカテゴリーを選び、そのカテゴリーに属するものを大量に書きます(動物、場所、職業など)。

カテゴリーで挙げたもの1つに対し、テーマと組み合わせます。

さらにアイディアが欲しい場合は、カテゴリーを増やし、再度、アイディアを出します。

 

この方法は、実行難易度が低いことです。

インターネットも使えば、カテゴリー出しは捗ると思います。アイディア創造力も着くと思うので、積極的に行いたいと思います。

 

コンセプトファン

コンセプトファンは捉え方を変え、代替案を作る方法です。

まず、最初の問題を書き、丸で囲みます。

次に、放射線を描き、複数の解決策を線の後ろに書きます。

問題を再考するために、左側に問題の根源的な事項(ステックバック)を書きます。

ステックバックした問題の解決策を書きます。

満足いくまでステックバック、問題解決を書きます。

 

この方法では、問題の視野を広く取ることで、解決策も広がります。

私自身、一つの物事しか見えなくなるので、この方法は使えると思いました。

 

ヴァーチャル賢人会議

ヴァーチャル賢人会議に関しては、先ほど紹介しました。

伝記などを読み、尊敬する人を探し、会議を行いたいと思います。

 

感想

アイディア創造法について42のツールを紹介しています。

簡単なものから、理解が難しいものまで多岐に渡り紹介しています。

 

セレンディピティなど裏話もあり、読むだけでも面白く感じました。

独学大全と同様、実行に移すことができないと無意味なので、時間をつくってアイディア出しを行いたいと思います。

 

サルバドール・ダリ記憶の固執という作品を仕上げた際に活用したデペイズマンや、エジソンが尊敬していたレオナルド・ダ・ヴィンチに倣い、アイディアノートをつけていたというエジソン・ノートなど、偉人たちがどういった発想法を使っていたか知れたのも興味深かったです。

例が挙げられていたので、イメージがしやすかったのも良かった点です。

ただ、筆者の他者のアイディア本に対する怒り(出典がない、引き写し、根拠がないなど)が最初のバグリストという方法に載っていたのが、少し気になりました。

やはり書籍を書く人は、他人の書籍に対し思うことがあるのが普通でしょうか。少し気になりました。