みなさんこんばんは。
今回は「発想力」と「想像力」を磨く東大アイデアを読んだ感想です。
(2019年出版)
より良い人生を送るためにも、良質なアイデアを生み出す力は重要だと考えています。その参考になると思い、読むことにしました。
以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。
著者は?
著者は西岡壱誠氏です。
当時東京大学4年生です。2浪の後、「発想力」や「思考力」を高めるノウハウを開発し、家庭教師としてそのノウハウを教えています。
著書に東大式習慣「ゲーム化」でラクラク身につく(最強の効率術)などがあります。
印象に残った内容は?
東大式のアイディア創造法として、アイディアを得るための技術とアイディアを考えるための具体的な3つの方法を紹介しています。
アイディアのヒント
「変化後」をⅠ逆転Ⅱ縮小Ⅲ拡大の3つの方法で尖らせることで、よりよいアイデアを生み出せる。
筆者がまず言っているのは、目的、つまりなりたい変化後を、上記3つの方法で尖らせることです。例えば、種なしのブドウは、おいしいけど種があるという発想を逆転させています。宇宙兄弟は、読了後にこういった感情になって欲しいと徹底的に細分化しています。スタディサプリは、生徒の自習ツールだけではなく、先生の支援も行えます。これは変化後を拡大した結果です。
これらのように変化後を3つの方法で尖らせることで、新しいアイディアを得ることができます。
アイディアはパクリ
地方創生でも伝統工芸でも、文学でも漫画でも、漫才でも演劇でも、アイデアというのは「独自性のあるパクリ」によって成立しているものが多いです。
昔のものを今の形にしたり、他のところで成功したものをその場所独自のものに変えたりすることで、成功を収めることができるのです。
筆者も極端ではありますが、アイディアはパクリでいいと冒頭で述べています。もちろん全パクリではうまくいかないとも述べています。私もアイディアは、既存の考え方の組み合わせということには同意です。
ホームレスの命はどうでもいいと暴言を吐いた、メンタリストDaigo氏が推薦しているアイデアのつくり方という有名な本があります。
ホームレスに対するあからさまな差別発言に対し、世間から猛批判をを浴びたメンタリストのDaiGo。当初は強気の姿勢だったが…
この本にも、アイディアは既存の組み合わせと書かれています。
アイディアを考える際は、既存の製品のアイディアを先行調査する必要があります。もしYouTubeで売れたい人や出版した本で売れたい人は既存の商品を調査するのは絶対条件です。
ただし、丸パクリではなく、その条件に合ったものにアイディアを変換する必要があります。A市でうまくいったけど、B市でうまくいかなかったのは、アイディアの変換に問題がある場合があります。
悩みのアイディア創造法
- 現状の悩みを書き出す
- 書き出した悩みから「単語」を抽出する
- 抽出した単語をやさしい単語に変換する
- 変換した単語を組み合わせ、検索する
- 検索した先行事例をストックする
悩みからアイディアを考える方法です。
単語を抽出して、別の簡単な単語に変換するのは、以前読んだ「面白い!」のつくり方と同じに感じます。
先行事例のストックはとても重要に思いました。
今小説を書いていますが、小説で起こるイベントは、ほとんどがどこかで見たものだと思います。このイベントのストックができていないと、小説を書く上で困ります。エジソンのように、アイディアストックノートは作りたいと思いました。エジソンは確か3500冊のノートを持っていたので、その記録は超えたいですね。
アイディア創造法
課題先行型!【目的】発のアイデア
事例先行型!【調査】発のアイデア
ひらめき先行型【発想】発のアイデア
アイディアを考える3つの方法の紹介です。
課題先行型はまず最初に、今の目的を考えます。どうなりたいのか、今の現状がどうなのかを把握します。その差を一変させるのが、必要なアイディアです。先行事例を調べ、その中から日常で使えるものを発想します。
事例先行型ですが、まず直近の悩みを考え、それを解決するような先行事例を探します。そして、その例を日常に落とし込み、発想します。それを元に、何に使えるかを考え、目標を解決します。
ひらめき先行型は、最初に発想します。次に、その発想がどう目的を解決できるか繋げ、最後に調査し、使えるか調べます。
3つの方法がありますが、それぞれ一長一短あります。条件によって、使う方法を使い分けて使うと、より目的を達成しやすいかもしれません。
アクションプラン
私がすべきことを書きたいと思います。
- 小説を大量に読む
- アイディア帳にストックする
- とにかく小説を書く
小説を大量に読む
まずは小説を書くにあたり、そのジャンルの小説を読みまくりたいと思います。私にはまだストックがありません。どのような話がウケ、どのような話がつまらないかを知るためにも小説を大量に読む必要があります。
アイディア帳にストックする
次に、その小説のアイディアをノートにストックしたいと思います。今まで見たことのないような話は、もう地球上にはないと思います。どこかで見た話が多数です。あとは、その組み合わせ次第だと思っています。そこで、小説のアイディアをノートに書き込み、ネタ帳として持っておきたいと思います。目指すは3500冊です。
とにかく小説を書く
この本でアイディアの創造する方法は学べました。ですが、そのアイディアを活かすには自分の実力を高める必要があります。例えばですが、漫画の面白いアイディアを思いついたとします。ですが、画力がなければ、その話を漫画にすることはできないと思います。このように、アイディアを思いついても、実力がなければ何もできません。実力を上げるためには、とにかく実行することだと思います。毎日小説を少しでもいいから書きたいと思いました。
感想
アイディアの創造法についてまとめられた書籍です。
重要だと思われることにマーカーが引いてあるので、何もせずに読むだけで良いです。
しかし、私としては、自分で重要な部分にマーカーをつけたいので、マーカーは不要だったかなと思いました。
内容は、当たり前と言ってはなんですが、先行事例を調べるに尽きると思います。本書では、「東大」とありますが、自分ごととして背景を考えたりするのが、「東大」式なのかなと思います。やっていることは、通常の仕事のプロセスとほぼ同じだと思います。目的を明確にし、事例を調べ、パクれることはパクる。これです。その手順が3つあるよということだと思います。
勉強になる部分もありました。アイディア関係の本を全く読んだことのない人には参考になるかもしれません。
実は、自宅に東大作文という、本書を書かれた著者の別の書籍があります。兵庫で買ったのですが、まだ読めていません。今度、時間があれば読みたいと思います。