みなさんこんばんは。
今回は知的生産のための科学的仮説思考を読んだ感想です。
著者は?
著者はサイエンス作家の竹内薫氏です。
NHKのサイエンスZEROではナビゲーターも務められている方です。
印象に残った内容は?
カーシュビンクが検証した驚きの白い仮説
「地球人は火星人だ」とみんなが驚くような仮説を立てたカーシュビンクですが、彼はこの他にも世間を驚かす仮説を立てたことがあります。~中略~
それによって、多くの科学者が検証したのですが、最近ではこの仮説は教科書に載るほどの事実として認められ、ほぼ真っ白な仮説になっているのです。
科学においてもビジネスにおいても、仮説思考というのは私たちの思い込みや常識というものを論理で吹っ飛ばすことができる大きな「力」を持っています。
仮説は常識や思い込みを覆す大きな力があるという話です。
私も着想が大事だと思っているので、物事の切り口を変えることができるように、多くの書籍に触れたいところです。
仮説整理が難しいグレーゾーン仮説の整理法①~仮説の確率論~
世の中には白と黒の仮説の中間地点にあるグレーゾーン仮説があると述べました。
このグレーゾーン仮説という観点は仮説を整理していく上でとてもやっかいな部分でもあります。~中略~
すなわち、これは「ゼロかイチか」という思考ではなく、確率として何パーセントかという考えのもとで確率の高い仮説から順番に予測不可能な仮説に「幅」を持たせるということなのです。
私もこの考えは重要だと思います。というのも私の母親は「ゼロかイチか」という教育だったので、私もその考えでした。
理工学の大学院で実験結果が出たので、「この結果になったのでこうです(断定)。」と教授に報告したところ、「お前はゼロかイチしか頭にないのか」と叱責された記憶があります。ある結果になったからということで、その結果が何によるものかはあくまで仮説になります。それを立証もせずに決めつけるのは、確かに暴論だったなと今も思います。
先述しましたが、物事の切り口を見る方向は多い方が良いです。
そのため、仮説も何個か準備して、確率で示せると可能性が広がるように思いました。
仮説の起源は暦?
エジブトなどで、「いつナイル川が氾濫するのか」ということを事前に予測できなければ穀物などが収穫できなかったわけです。そこで必要になってきたのが暦であり、「いつ種をまいていつ収穫するか」ということを知るために人類は暦を整備していきました。
あとがきに書いてあることですが、暦の起源について私は知りませんでした。
本を読むことでこういった知識も身につくのが面白いところです。
感想
時間がないなか読んだのであまり頭に入りませんでしたが、読み物としては面白く、パパッと読めました。
最近は科学から離れているので、思考法が大事だなと思いました。
帰納法や演繹法など、仮説の整理方法も書いてあったので、勉強になりました。
トヨタやソニーなどのビジネス例も出てきたので、ビジネスマンの人も読んで損はないかと思います。
急いで読んだことであまり頭に残っていないので、仮説は大事ということしか今は出てきません。
早く読むことも大事ですが、内容が残る程度に文章は咀嚼したいところです。