地図で見るアラブ世界ハンドブックを読んだ感想

みなさんこんばんは。

 

今回は地図で見るアラブ世界ハンドブックを読んだ感想です。

 

西アジアや中央アジアの知識が全くないので、地理と中東情勢を合わせて理解できることを期待して読みました。

 

以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。

著者は?

著者はマテュー・ギデール氏です。トゥールーズ第二大学教授兼研究部長。イスラム研究家でもありアラブ問題専門家でもあります。

 

翻訳は太田佐絵子氏です。フランス語の翻訳者の方です。地図で見る~シリーズの翻訳を担当されています。

印象に残った内容は?

中東とは何か

アラブ世界の地理的境界は、ヨーロッパにおいてもオリエントにおいても、時代によって変化してきた。アラブ人が共通にイメージするアラブ世界は、湾(ペルシア湾)から海(大西洋)までの広がりとして定義される。「湾岸から海洋まで」という表現は、この世界を意味する慣用表現にもなっている。アラブの人々は、ふたつの海のあいだにある各国の国境をたんなる行政上の区分とみなし、この広大な領域内を、地理、言語、文化の3グループに分けている。つまり、西がマグレブ、中央がマシュリク、東が湾岸地域である。

アラブ世界が3つのグループに分かれているということは、全く知りませんでした。

中東のイメージを掴むのには知っておくと良いように感じます。

 

アラブ人の黄金時代(8-9世紀)

何世紀ものあいだ(750-1258年)、イラクはイスラーム教徒の権力の中心であり、バグダートはアラブの強さの象徴だった。「ふたつの大河、ティグリスとユーフラテスの国」の選択は、アッバース朝がオリエントに根をおろしていたことをしめしている。だからこそ、アメリカがイラクに侵攻し、2003年にバグダートが陥落したことによる衝撃の大きさを理解するには、この国や都市がイスラーム教徒のイメージの中でしめていた特別な地位、さらにはアラブの歴史のなかでしめていた特別な地位に想いをはせなければならない。

地図上に出てくるのですが、スペインの領土に後ウマイヤ朝がありました。スペインではレコンキスタによりキリスト教徒の活動が盛んになり、イスラム教とは追い出されてしまいます。自分はレコンキスタとイスラム教とのつながりが見えてなかったのですが、イスラム王朝がスペインにあったからこそのレコンキスタがあったことがわかりました。

 

テロリズムとは何か

2011年以降は、「アラブの春」やシリア内戦が、同様の触媒の役割を果たしている。昔も今も、テロリストグループに加わるヨーロッパの若者たちは、自分を「革命家」と称し、過激な変革を望んでいる。

ISに参加する若者たちが増加していると、以前何かの番組で見たことがあります。

一つの要因として、若者たちの目標がないことが原因だと考えています。何か熱中できるものがなかったり、生きる意義をテロ活動へ転化しているのではないでしょうか。

また、若いうちは自分に才能があると思ったり、自分が特別な人間だと思ったりすることがあると思います。しかし、現実を見ると自分の無力さに気付きます。それに関して、「君は選ばれた」などと言われれば、ほいほいと付き従ってしまうこともありそうです。

 

テロの激化

2014年以降、アルカイダとISILはリーダーシップを競っている。ふたつの組織はたがいに「ジハード主義」を主張しているが、武装闘争については異なる見解をもっている。アルカイダの武装闘争は、「脱領領域ジハード」、つまり最優先の標的を「遠くの敵」(西欧)と定義する「グローバル」なものだ。逆にISILは「領域化ジハード」(地域的)を奨励している。「近くの敵」つまり近代主義者やシーア派など「異端者」とみなされるアラブの生菌やイスラーム教徒たちを標的としている。

これは非常に勉強になりました。

確かにアルカイダの方が対外的なテロが多いイメージです。一方ISILは周辺国への残虐な行動が見えます。

どちらの組織も大きな目的が異なるため、採る手法も異なっているのですね。

 

感想

とにかく知らなかったことが多く、頭に入らなかったです。書いてあることはとても勉強になりましたが、なにより知らないことが70%ぐらいだったので、脳に浸透はしなかったですね。

もう少し、身近な知っている話から学習していくのが良いように感じました。

 

アラブ世界について知っている人が読んだら、より楽しめたのであろうと思います。

他の、もうちょっと初学的な本で、基本知識を手に入れ、そこから読み進めて行こうと思いました。

地図で見るアラブ世界ハンドブック
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