みなさんこんばんは。
今回も、神流川に行ってきたのでその記録を報告します。
前回は0匹だったので、今度こそはという意気込みで向かいました。
感想は、テンカラで初の?
使ったテンカラロッドはニッシンゼロサム3608 7:3、ラインはヤマトヨテグスのレベルラインを使用しました。
中ノ沢釣行記
釣行編
朝5時40分に起き、8時20分に出発にしました。
9時40分に川の駅に到着です。ここで朝食を取ります。
前日の大雨のせいか、水嵩が増えているように感じました。
その影響か、南甘漁協管轄の釣り人は3人、上野漁協管轄の釣り人は2人でした。川の駅が休みなのも影響していたかもしれませんね。
火曜日で川の駅が休みなので、水槽をじっくり観察しました。メインの流れはヤマメに取られて、ハコスチが可哀想でした。
中ノ沢釣行
今日は、中ノ沢最上流部を歩くつもりでした。ということで車を進めるも、川横に停めている車の数は少なかったです。
しおじの湯までに3台しか車がありませんでした。また、ちょうどしおじの湯下の河原に停めて、エサ釣り師が中ノ沢を登っていくところでした。
そのまま源流側に進みます。中ノ沢キャッチアンドリリース区間までは、まさかの釣り人ゼロです。珍しい。
そのまま進むも、最上流部に車を停める場所に釣り人の車はありませんでした。ちょっと下に車を停めている人がいました。多分ですが、日向沢に行ったのでしょう。
私としては、目的の場所で釣りができるとウキウキでした。
準備している途中、パトロールの車が通りました。
特に何を言うわけでもなく、一瞥だけしていきました。
これが、私の運命を変えました。
ちなみにですが、中ノ沢上流側道路の一番上はどちらも通行止めです。
右側の長野に行くぶどう峠は、完全に通行止めです。
一方で、中ノ沢に向かう道は車は通れませんが、歩きなら良いようです。
釣り人の皆さまへという看板があります。
源流部なので、環境の保全が大事ですね。
ちなみにですが、中ノ沢上流部は、自然探索エリアがあるようです。
見てみたら、なんと神流川発電所の方まで行けるようなんです。驚きですね。
ちなみに焚き火はするなと書いてありましたが、焚き火跡があったのが残念でした。
10時40分から歩き始めます。
最初から道が崩落しています。
やはり落石が多いようで、安全な釣り場は上流にはないですね。
死ぬ覚悟も必要です。
以前の釣行で、拳大の岩が落ちてきたことがありました。
本当に覚悟しないとダメですね。帽子よりもヘルメットの方がいいかもしれません。
川側は絶壁です。
はるか下に川が見えますが、まず降りられません。
道路自体は非常に歩くやすいです。
ここら辺はいいのですが、後半はガードレールがなくなってちょっと危なくは感じました。
右側から動物に襲われたら、そのまま落ちそうでした。
途中、川を見ようとするもほぼ見えません。
私は高所恐怖症なので、これが限界でした。
途中罠があったりびびります。
これがいわゆるくくり罠というやつですかね。
設置者の名前が書いてありますが、そこはモザイクをかけてあります。
景色は最高でした。
しかも、雪がうっすら積もっているんですよね。
どんだけ山なんですかね。自分が来ていることもびっくりです。
ちなみに調べたら、私が歩いたところが900mぐらいで、雪が積もっている山は1300m前後ありそうです。
(地理院地図参照)
とにかく歩いて疲れました。
漁協の方が以前、慣れているなら途中で降りられる場所があると言っていましたが、一向に見つかりませんでした。
1つだけ、山の尾根のようになっており、無理をすれば行けそうなところもあったのですが、十中八九死にそうだったのでやめました。
そう思っていたら、降りられそうな場所がありました。
水路が整備されており、他と比べて緩やかです。
今回はやめましたが、今度探検しても面白そうでした。
本当に降りられますかね?
ちなみに奥を見てみると、やっぱり降りられそうでした。
大変そうではありますが、行けそうです。考えておきます。
それ以降は降りられそうな場所がありませんでした。
こんな断崖絶壁です。これは大変だ。
ちなみに、左上に支流のカマガ沢らしきものが写っています。
カマガ沢に行くには、さっきの場所から降りて登らないとですね。
やっぱり、降りる場所はさっきの場所かなと思っていたら、ようやく降りられる場所を見つけました。
漁協の方に言われた通り、ピッタリ29分。30分ぐらいと言われていましたが、ほぼピッタリです。
降りようとするも、道は悪いです。
昔の道はこんな感じですよね。
父の実家が、南甘漁協の放流場所のすぐ上にあるのですが、同じように道路が崩落していました。
将来、川に降りる道路はどうなるんですかね。
高さがあったので、降りる距離も長いです。
道はしっかりしている部分もありました。
ようやく川に降りました。
昔の道路が川に侵食されており、エモいです。
文明が負けたような印象を受けました。
橋の近くで竿を出すも反応なし。
今日は釣り人はいなそうですが、アクセスがそこそこ良いから、魚はいないか?
上流側に登っていきます。
本当は下流側も釣りたいのですが、その時にもし釣り人が来たら、上流を取られてしまうんですよね。そのため、上流側に進むことにしました。
景色はかなりいいですが、反応はありません。
明らかにいそうな場所に投げましたが、ダメです。
実は今回、以前崖から滑落した時に着ていたウェーダーを直したものを履いていました。
それを修繕したものなのですが、やはり足に違和感があります。
よくみると、外側の修理部分がほつれていました。
これはダメだなと思い、足を見つつ、前に進んだら岩に足を引っ掛け、転びました。
しかも、対応が悪かったのですが、前に倒れたら竿が割れると思い、反転、後頭部から川にダイブしました。
ちなみにこれ、2020年4月の薄根川で滑落した時とほぼ同じ光景でした。
一瞬記憶が飛びましたが、ウエーダーの中に水が入っているのに気づき、急いで飛び起きました。
しかし、時すでに遅し。
足に結構な水が入り、尻にも水が溜まっていました。
背中は全滅でしたが、上半身は1/3ぐらいしか濡れていないのが救いでした。
ここで悩みました。2つの選択肢があります。
- 着替えを取りに車に戻り釣りを止める。
- そのまま釣る。
ですが、せっかく来たので釣りを続けることにしました。
ここで残念なことに気づきました。
実は、さっきパトロールカーが通った時に、準備していた昼食のパンを車からバックに乗せ替えるのを忘れていました。
私の脳のキャパシティーが小さいので、とっさに何かが起きると、やろうとしていることが飛びます。
今回は残念ながら、食べ物を忘れることになってしまいました。
後頭部から川にダイブしたのも残念ですが。
ちなみに、気になっていた修理部分はこちらです。
修理部分の空間が空いているのがわかりますか?
とにかく釣りを続けます。
場所はこんな感じで釣れなそうなので、ここら辺は端折って歩きました。
体が冷たいので、とにかく歩きます。
もちろんポイントは攻めます。
しかし、あからさまなポイントでも反応はありません。
この後も釣れなそうなポイントが続きそうです。
私の想定では、ここら辺はイワナ域で、端にいるはずと考えていました。
そこで、端を狙っていると、かなり良型サイズのイワナらしき影が。
これはチャンスと思い、30投ぐらい投げるも、狙った場所にいきません。
これは無理かと思い、投げると、重みが。
変に底石に引っかかったか、と思うと、まさかのヒットです。
虚をつかれた私は、根がかりを外すように大きく煽ってしまい、針が外れてしまいました。
しかし、イワナなら再度チャンスがあるはず。
同じ場所に投げると、3投目で、狙った場所近くの木に引っかかり、毛鉤が宙ぶらりん状態に。
お、これはチャンスじゃね。
と思うと、案の定、魚が大袈裟なライズでバクリ。
ヒットします。
今度は絶対バラさない。
と言う信念のもと、10秒しっかり竿を立て、魚を寄せます。
ですが全然寄りません。
そこで、竿を寝せつつ、竿のラインを手繰り寄せ、なんとビックサイズをゲットです。
初の30cm近くのヤマメでした。
ヤマメなのに、2回アタックしてくれました。
ここが原流域で、ヤマメもアグレッシブなのか、毛鉤の見せ方が2回違かったからなのかわかりませんが、とにかく2回アタックしてくれました。
サイズですが、私の計算で約30cmでした。
私の親指から人差し指までの距離が写真と同じ形で計測すると17.5cmでした。
中学ぐらいで習った計算をします。
私の指間が17.5cm、ヤマメがxcmとします。
画像(原寸大)の大きさが指が4cm、ヤマメが7cmです。
17.5:x=4:7
x=17.5×7/4
x=30.6cm
ということで、あくまで計算なので、尺ヤマメ、泣き尺ヤマメぐらいですが、とにかくテンカラ3年目にして、尺近いヤマメが初めて釣れました。感動です。
驚いたのが、浅い場所にいたんですよね。
石垣尚男氏の書籍にも、イワナは驚くほど浅い足元にいるという話が出てきます。
今回はヤマメですが、浅い場所でした。
画像の岩の下にいました。
後で深さを確認したら、弁慶の泣きどころぐらいです。
それほど深くないのに、大きな魚がいたことに驚きました。
もう釣ったので、気が楽です。
あとは探検と切り替えます。
登っていくと、浅い流れです。
何投か試すも反応なしです。
ちなみに、この場所は木が多く、360cmの竿では長く感じました。
300cm前後で十分のように感じます。
神流川水系は本当に綺麗です。
この透明感。そして魚はいません。
登っていくと、水量が増えてきました。
そして分岐点です。
深い場所を狙うも反応はありません。
左側は、中ノ沢の本谷方面です。
一方、右側は猿巻沢という沢です。
猿巻沢が登れなそうだったので、竿を出すことにしました。
しかし、安易に近づいたのが失敗でした。
15cmぐらいの魚が一目散に逃げていきました。
ここにいたのか。
もちろん投げるも反応はありません。
中ノ沢本谷方面に向かいます。
途中、エサ釣り師の仕掛けがありました。
ガンダマも絡まっています。
漁協のお兄さんの話では、3月の解禁に4~5人、中ノ沢本谷側にいたと聞きました。
3月である程度釣られてしまいましたかね。
渓相はかなりいい感じです。
ですが、釣れません。
うーん。
この場所は、テンカラ、エサ釣り、ルアー、どれでも釣りにはなりそうです。
ですが、魚がいないんですがね。
途中、この場所で稚魚がいました。10cm前後ですかね。
なんとか釣ろうと頑張ったのですが、釣れませんでした。
毛鉤のサイズが#14で、それでかからないので無理でした。
しかも、わざわざサイズを下げるのもなんか違うと思ったので、諦めます。
進むも、釣れなそうな流れが。
一応投げますが、反応はありません。
こことかいいポイントに思いますが、反応なしです。
と思ったら、ここでも稚魚がアタックしてきましたが、釣れないサイズでした。
大物はいません。
一番奥は、滝の大場所です。
何投かするも反応はありません。
大体私の毛鉤では軽くて釣りにならないので諦めました。
ここで2度目の選択肢がありました。
- 先に進むか。
- やめて帰るか。
この先は無理だと思ったのですが、実はロープのようなものが設置してあり、奥にすすめるようになっていました。
地理院を調べると二代淵という名前です。
ここの大場所を過ぎると、緩やかな流れが続くようです。
ですが、寝不足だったこと、ウェーダーの中に水が入って体力が奪われたこと、昼食がないことが原因かわからないのですが不整脈のような症状が出たりめまいがしていました。原因はわからないのですが、低山の高山症じゃないかと思っていました。
本当は進みたかったのですが、大事を取り、撤退することにしました。この時、13時55分です。
帰り道、気付いてはいけないものに気づいてしまいました。
なんらかの哺乳類動物でしょうか。
でかい。そして不気味です。
昔渡良瀬川で釣りをしている時も、ツバメの死体があったりと、川は生物の集約場所でちょっと怖いですよね。
一応、下流側も調べましたが、釣れませんでした。
ちなみにすぐ下は、堰堤になっており、降りる場所がないため、これ以上下には行けません。終了です。
残念なのが、焚き火の跡が。
一応ルールでは、焚いていけないので、ルールは守ってほしいですね。
確かに、キャンプしやすそうではあるけど。
ちなみに、15時ぐらいの夕日は素敵でした。
川に反射して綺麗です。
15時10分に帰り始めます。
15時45分車に到着。
ちょうど、ぶどう峠の工事関係の方が帰ってきていました。
その中の、50代ぐらいの人に声をかけられました。
その人がすごい愛嬌がある人で、色々お話をしました。
その方は、釣りをしないそうなのですが、会社の若い後輩にルアーマンがいて、ルアー道具を積んでいるそうです。
そこで、遊びで竿を借りて、ミミズをつけると、いつも15cmぐらいのイワナが釣れると言っていました。
釣りをやったことないのに、適当にミミズをつけて釣れるのやばいですね、みたいな話をしました。いや、本当にイワナを釣るのはすごいんですよ。ちなみに仕事中にやっていると聞いたのが、面白かったです。エモいですね。
いろいろ聞くと、下から中ノ沢に登る人がいるという話を聞いたり、日向沢は大きいイワナはいないという話を聞いたり、烏川に9月ごろ、鮭が遡上する話だったり、10月にはサクラマスが遡上するという話を聞いたり、上野漁協はしっかりしているから、川が濁るような工事ができないなどの話が聞けました。面白かったですね。
その方は秩父に住んでいるそうで、秩父は水が汚いなどいろいろ教えてもらいました。
前回のおじさん3人組は私を馬鹿にしているようでしたが、こんな感じで楽しく話せると釣りも面白いですね。まあ、今回話した方は釣りはしないそうですが。
10分ぐらい話をして出発。
川の駅で昼食を食べ、16時30分川の駅出発、あまりにも眠くなり、万葉の里で30分仮眠。
17時40分万葉の里出発、18時40分に家に到着しました。
感想
テンカラ3年目で初の尺ヤマメということで、感動です。
ちょっとずつうまくなっている実感もあって嬉しいですね。
驚いたのが、浅い場所にいたことです。
今度釣る時は、浅い場所を意識して、なるべく端を狙うのが重要ですね。
投げるのは少しずつ上手くなっています。
今までは、ハリスは、60cm前後のかなり短い長さで使っていました。
ハリスが長いと投げるのが難しい、または木に引っ掛かると思っていたからです。
しかし、ハリスを120cmぐらいにすると、かなり投げやすいです。
目的の場所にスッと投げられるので、ハリスは長い方がいいですね。
今日のような木が多い場所は大変ですが、長い方が有利なことにやっと気づけました。
ほとんどの本でハリスは1mとあります。
しかし、私は投げにくいと思って、60cmぐらいにしていました。
ようやく、技術や考えが追い付けたので、ハリスは1m前後でしばらくやりたいですね。
今回は中ノ沢で釣れました。
中ノ沢は水量も良く、ちょうどテンカラ向けに感じます。
今度は、日向沢、中ノ沢、北沢など、やはり得意な沢系に行きたいですね。
とにかく死ぬまでに上達できるように頑張ります。