みなさんこんばんは。
今回は「頭のいい子を育てる母親はここが違う-受験プロが明かす賢い母親の共通点-」の本の感想を書いていきたいと思います。
頭のいい子を育てる母親はここが違う
著者は松永暢史さんで、長い間家庭教師として働かれていた方です。
インターネット上で検索したら、松永暢史さんはV-net教育相談事務所で現在も働かれているようですね。
そのため、レッスンを直接依頼できます。指導内容を見ていたらとても難しそうですが。
国語指導の専門家ということですが、他のレッスンでリベラル・アーツというものをされています。
世の中の思想になった古典を読むことで、教養化するという非常に効果がありそうな授業です。
なんなら私が受けたいぐらいの授業です。
子供が果たしてついていけるのかと不安になりますが、子供はやっただけ成長できますからね。私も幼少期にやりたかった。
松永さんのブログを見ると、高校時代にタバコや麻雀を覚えたとあるので、子供の頃から真面目な方であったというわけではないかもしれません。まあ都立西は今調べると偏差値72ということで、かなり優秀ですさらに自由が校風のようです。
→JOKER.松永暢史のブログ
さて著書の頭のいい子を育てる母親はここが違う-受験プロが明かす賢い母親の共通点-の構成ですが、以下のように基本3章立てになっております。
第一章 頭のいい子の共通点
第二章 頭のいい子の母親には共通点がある
第三章 子供を賢くする具体的な方法とは?
終章 自分のやりたいことを知り、子供の幸せを思えば、自然に「頭のいい子」の母になる
第一章では、頭のいい子がどういう特性を持っているかの紹介になります。何点か挙げると下記のようになります。
- 頭のいい子が持っているものが下記
- 感受性が強い
- 好奇心が強く、行動力がある
- 理解力が高い
- もの覚えがいい
- 論理的な思考ができる
- イメージ力がある
- 着想力がある
- 自己表現力がある
本章の中で心に残った言葉です。
優秀な学生の中には、「忙しくてテレビなんか見ている暇なんかないよ、先生」といった学生が居たそうですが、さすがですね。私も同意見です。
責任感がある子供も頭のいい子の特性の一つです。
責任感が強いことは、賢くなることの基です。「賢い人だけど無責任」ということはほとんどあり得ないと思います。
読書が好きということは、頭がいい子の特徴のようです。
子供は読書によって、主体的に自らすすんで学問をする姿勢を身に付けていくからです。
読書をする中でも世界文学全集が良いそうです。
かの考古学者シュリーマンも「外国語を学ぶ際は、国民的な名作を朗読するのが良い」とおっしゃっているそうです。
確かに理にかなっているなと思いました。さらに教養としても、世界文学を知っていることは良いように感じました。
第二章では、頭のいい母親の共通点についてです。
もっと言うと、頭のいい子供を育てる優秀な母親の特徴とはとったところでしょうか笑
以下に何点か特徴を挙げます。
- イライラすることがない。
- ビシビシ子供に強制しない。
- 子供の相手をすることを第一に考える
- 朝一番に子供をしかりつけたりしない
イライラすることがないでは、多動力で読んだ堀江氏と同じことを言っているように感じます。
松永氏は、子供が活性化している状態に子供の頭が良くなると言っています。その時間が長ければ、いい刺激を受け続けると。
ここで邪魔をするのが、イライラした母親が何かに取り憑かれたように没頭している子供を制止する母親です。
祖母はそういう状態の子供を見守り、ときには一緒に遊ぶことがあります。
松永氏の教え子も、おばあちゃん子の頭のいい率は高いとおっしゃっています。
堀江氏も子供が集中していることは好きにやらせるのが良いと。母親は心配するが、子供は眠くなったら寝るし、腹が減ったら飯を食うと多動力で述べています。
これは堀江氏が多動力で言っていたことと当てはまります。
やはり子供が集中しているときは邪魔をしないに限りますね。
子供の相手をすることを第一に考えるでは、子供が興味を持っていること、勉強に限らず、一緒に取り組むことが大事をおっしゃっています。
これは、ハーバード大学を首席で卒業させた母親である廣津留氏の、成功する家庭教育 最強の教科書 世界基準の子供を育てるの書籍でも同様のことが書かれていたかと思います。
親が子供の味方になって、一緒に作業する。
それだけでも子供の受け取り方は違いますよね。
第三章では、子供を賢くする具体的な方法についてです。
以下何個か特徴を挙げます。
- 感受性を育てるには
- 好奇心を育むには
- 判断力の付け方
- 発想力を育むには
- 試行錯誤能力を持たせる
東京大学の教授の子供の進路相談を受けた際に、最近の東大大学院では自分で研究テーマを見つけられない生徒が多いとのことです。
興味の対象がないのに大学進学すると、大学で伸びることはないと松永氏はおっしゃっています。
大切なのは感受する力を強めて好奇心の対象を見つけ、どんどん面白いことを見つけていくということで、これは大人にも当てはまりますね。
終章では、総括が書かれています。
文化こそが人を落ちこぼれさせない最高のもの。文化が社会全体への働きかけに参加することと同時に、社会における自己存在を確認すること
文化を行う時間を奪っているのが、受け身のまま楽しめる娯楽と安易な垂れ流し情報です。つまりはTVなどは際限なく時間を使ってしまうと、非常に時間がもったいなくなります。
最後に頭のいい子を育てる母親の5点の資質です。
- 子供を一人の人間として尊重できる人
- 主体的に「文化」に参加することで活性化する
- その活性化で得られるエネルギーを子供に伝えることができる人
- 子供が活性化していることに気付く
- それを継続させるようにじっと見守ることのできる人
この5点を守れば、お子さんは賢さを身に付けることができる。
感想
以下、勉強になったことを簡単に記載です。
- 世界文学全集が子供の役に立つ。
- 子供がやり続けていることに口を出さず、制止しない。
- 賢い母親は「勉強しろ」と言わない。勉強を作業にせず、喜びに変える。
- 子供が興味を持ったことは応援する。
どの教育書でも書かれていますが、子供の興味があることを応援するというのが重要に感じます。
ただ親としては、線引きは難しいところもあるかと思います。
宇宙などに興味を持てば親も応援できますが、私の母親の友達の娘さんはグロい画像にはまってしまったので、親としてもストップしたと言っていました。
興味を持つことは重要ですが、あまりにも変なものに興味を持たれると大変ですよね。
本書は母親に向けて書かれているので、特に母親の方には注意していただきたいです。
私の母親もほとんどダメな母親の条件が当てはまっていました。
どちらかというと父親の方が母親と比較して放任主義の方も多いと思うので、父親も教育に関わることも重要に感じました。