バカの壁を読んだ感想

みなさんこんばんは。

 

今回はバカの壁を読んだ感想です。

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2003年発売

 

2003年に発売され、400万部を超えるベストセラーになった作品です。私は当時中学1年生だったので読んでいませんでした。そこで、たまたま目についたので、読むこととしました。

 

著者は?

著者は養老孟司氏です。医学博士で、東京大学名誉教授でもあります

 

印象に残った内容は?

都合が良いことは聞いて、都合が悪いことは聞かない。これは誰にでもあることだと思います。

このように一方的に情報を遮断してしまい、思考停止状態に陥っている状態をバカの壁と考え、教育論や歴史、哲学などから、バカの壁について読み解いていく内容になっています。

 

キレる脳

単純化して説明すると、こんな実験です。まず、子供の目の前に赤のランプと黄色のランプを置き、手元にはスイッチを押せるようにしておく。そして赤が点いたら何もせず、黄色が点いた時にだけ、スイッチを押すように指示しておく。この時、スピードは競わない。ですから、子供はゆっくりでも正確に反応してくれればよいのです。~中略~

それを我慢できないからついつい押してしまう。その我慢する能力の発育が三十年間で四、五年遅れていることが判明しました。

我慢する能力について、昔より劣っているとの実験結果が出ました。ただ、何かの能力で劣るということは、他の能力が向上している裏返しなような気がしました。

LIFE SHIFTでは、私たちの祖父母の50年前の写真、つまり青年の時の写真を見ると、険しい理知的な顔をしていると考えていました。一方で、今の子供は、50年前と比べるととても若々しい顔をしているとしています。これは、昔と比べ柔軟性や創造性が増したのではないかと考えていました。

これと考えると、我慢できる能力の低下は、法治的なルールへの反抗、つまり創造性の向上だと思いました。これは、我慢の代わりに何の能力を実際に得たかが気になります。

LIFE SHIFT(ライフシフト)100年時代の人生戦略を読んだ感想

 

東大のバカ学生

一番印象に残っている酷い例は、東京大学での口述試験での体験。頭の骨を二個、机の上に置いて、学生に「この二つの骨の違いを言いなさい」と聞いたことがある。すると、ある学生が、1分ぐらい黙った挙句に、答えは「先生、こっちのほうが大きいです」。「おまえ、幼稚園の入園試験でリンゴの大きさを比べているんじゃないぞ」と思わず言ってしまったのですが、そういう学生が実際にいる。愕然、呆然でした。~中略~

これでは教師をやる気がなくなってしまう。そんな学生が東大を出て何年かしたら、偉いお医者さんだ、ということになるのだとすれば責任が持てない。

東大受験生でもそんな学生がいることに安心を覚えました。

一方で、これは受験用に勉強している弊害だとも思いました。勉強では、唯一の答えが求められます。皆の前で指名され間違ったら、辱めを受けます。そのため、無難な回答しかできなくなるのではないでしょうか。上記の学生では、少なくとも間違っていない、「頭蓋が大きい」という無難な答えを回答したのではないでしょうか。

ちなみに私が大学の時も、全然勉強ができない学生が指名され回答できなかった時に、当時の准教授が「こんなレベルだから俺が教える内容がどんどん下がるんだ!」と、学生全員で怒られた記憶があります。ちなみに、その准教授は、革新的な開発をして今では世界的に有名な人間になりました。

教師側の希望も当然わかりますが、教育的な問題、つまり答えを探すだけではなくて、正解の無い創造的な答えを学ぶ環境の構築も重要だと思います。というと、やはりゆとり教育である総合を根幹にして、創造性を養う授業があれば良いと思うのですが、どうでしょうか。

以前読んだ、日本の日本の15歳はなぜ学力が高いのか? 5つの教育大国に学ぶ成功の秘密を読んだ感想でも書きましたが、ゆとり教育は間違いではなかったのではないかという筆者の主張があります。これは試していくしかないですね。

日本の15歳はなぜ学力が高いのか? 5つの教育大国に学ぶ成功の秘密を読んだ感想

 

感想

思考に柔軟性が無いような人間についてバカの壁と称して、多角的に論じている書籍です。

 

内容は面白いのですが、概念的な内容も含まれているので、何について議論しているかということが途中でわからなくなることもありました。それは、私自身が理解力がないことも原因かと思いました。

つまり、本を読むのが苦手な人は、読むのが大変かと思います。

 

それでも、冒頭は非常にわかりやすかったです。

ある夫婦の出産まで追ったドキュメンタリー番組を薬学部学生に見せた時、男子学生と女子学生では反応が違います。

女子学生は大変勉強になったと言い、男子学生は全部知っていた内容だったと言います。

 

これこそがバカの壁であり、我々が気をつけない点でもあります。

このことについて、異なる角度から内容を吟じたのが本書籍です。

 

本書籍を読んで感じたのは、時代の流れと共に、形が重要になってきたことです。

昔は、皆がイメージというものを大切にしていたと思います。しかし、現在ではわからないことはネットで簡単に調べられます。つまり、イメージではなく形を簡単に知ることができると。

これが、昔と現在の大きな違いかと思います。

お金を持ってなくても、簡単にネットで調べられる。これは、昔とは大きな違いだと思います。

 

そして調べられるということは、体験していないことも知ることができ、それが冒頭の男子学生の「出産について知っている」という発言へつながると思います。

つまり、知識を知っていることは偉いことではなく、自分の無知さを知ることが、壁を乗り越える一つの方法だと思います。

 

余談ですが、Amazonで面白い感想がありました。

ある人が、「私は理解できたけど、壁の向こう側(バカ)の人は理解できるのか」と書いていました。私自身も壁を越えられていないので、確かに理解できなかったと思いましたが、その感想を書いた人も果たして壁を超えている状態なのか疑問に思いました。

 

 

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