みなさんこんばんは。
今回は答えは本の中に隠れているを読んだ感想です。
2019年出版
本を読むためのヒントがあると思ったので、読むことにしました。
以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。
著者は?
複数の人物が、各テーマについて対応した書籍を紹介しています。
以下12人演者(敬称略)です。
- 梅棹学
- 山崎ナオコーラ
- トミヤマユキコ
- 高橋幸子
- 高原史郎
- 金子由美子
- 木下通子
- 山本宏樹
- 菅間正道
- 阿部真大
- 打越さく良
- 夏川草介(講演をまとめたもの)
印象に残った内容は?
生きることを楽みたいとき、ネガティブになったとき、将来を考えたとき、を大きなテーマに、各著名人がテーマに即した書籍を紹介しています。
本の力
いつだったか駅の改札口で卒業生のK君に呼び止められたことがあります。「僕は先生に人生を変えられました」と。彼は毎時間の読み聞かせで本が好きになり、今は編集の仕事をしているそうです。私がK君の人生を変えたのではなく、授業で読んだ本のうちのどれかが、彼に影響を与えたのでしょう。やはり本には、私たちを変えてくれる力があります。悩みを解決するヒントが詰まっています。
このことを書かれた中学校職員の梅棹学氏ですが、授業の始めに3分間読み聞かせをすることを30年間続けています。
その結果が、引用文に書いた通りです。本の力は偉大だなと思いました。後述しますが、神様のカルテを書かれた夏川草介氏は、読書が想像力を養うと主張していますが、その通りだと思いました。
想像力
ホームレスの話はやや極端な例ですが、魚屋さんや、飲み屋のマスターや、何でも良いのですが、自分とは異なる立場にある人たちが、日々どんな生活をしているのかというのは、やはり外から見ているだけでは分かりません。でも、その分からない部分を描いた良い作品に出会うと、そうした人たちの姿が身近なものに感じられてくるようになります。そうするとだんだん人に対して怒らなくなってくるんです。みんなに事情があるんだという、非常に単純な話なのですが、そういう感性が「想像力」というもので、大事な力だと思うのです。
神様のカルテを書き、現役の医者でもある夏川草介氏の主張です。
昔は、夜中の2時にきた患者が申し訳ないという気持ちを持っていましたが、現在は少しでも待たせたら怒り出す人がいるそうです。また、ホームレスの人の中には、寒くて寝る場所がないから、救急車で病院にきた人がいたそうです。
相手のことを考える想像力は、本を読むことで養えると主張していますが、私もそう感じました。最近の傾向では、本も具体的に描写しないと、読者に叩かれることが多いかと思います。そこは読者の想像力で楽しむところだとも思うのですが、最近は高学歴化が進んでいるせいか、具体的な答え(描写)を与えないと、読者が満足しないように感じます。
これは本を読みつつ、考えていきたいテーマでもあります。
感想
著名人が各テーマについて、オススメの本を紹介する書籍です。
子供を対象としているため、非常に読みやすく感じましたし、人生経験豊富な人がオススメする本はとても興味深かったです。
比較的読みやすそうな本が多いなか、夏川草介氏の紹介する本は難しいものもありました。
ニーチェやゴーリキーなど、難しそうですが、紹介されていたので読んでみようと思いました。
紹介されている書籍の中で、1984年という書籍がありました。
これは、以前見た映画イカロスでも、出てきた書籍なので、今度読んでみようと思いました。
読書離れが叫ばれる昨今では、本を読むことの重要性は高まっているかと思います。
(1日の読書量を調べてみたところ、0分の大学生は増えているようです。)
特に想像力の欠如は、自分自身を含め痛感しているので、本を多数読んでいきたいと思っています。
本書では改めて、本を読むことの重要性を学べました。
テーマごとに本を紹介しているので、普段と違う本を読みたいという方も参考になるのではないでしょうか。