最強の独学術-自力であらゆる目標を達成する「勝利のバイブル」-を読んだ感想

みなさんこんばんは。

 

今回は最強の独学術-自力であらゆる目標を達成する「勝利のバイブル」-を読んだ感想を書いていきたいと思います。

今の時代、昔のように大学で学んで、「ハイ、終わり」という状況は終わったと思います。

私のような能力の低い人間は常に勉強し続けないと、前回AI vs.教科書が読めない子どもたちを読んだ感想で書いたように、AIにとって代わられる危険性もあります。

AI vs.教科書が読めない子どもたちを読んだ感想

ということで、独りで勉強する方法を知るため読みました。

 

以下、書籍より引用した文章については下記のボックスで囲みます。

著者は?

著者は本山勝寛氏です。

貧しい家庭で育ち、高校時代は家計を支えるため、毎日アルバイトを続けていたそうです。高校3年生の春休みから東大に合格するため、独学で1年間勉強し東大に合格。その後、独学でハーバード大学院に入学した経歴を持っています。

 

内容は?

本書では、時代に対応していくための独学力を3つの項目に分けています。

1つ目は、目標を達成するための独学1.0です。短期的な目標に向かっての勉強方法になります。

2つ目が独学2.0で、教養を身に付けることが目標になります。人生の幅を広げるためにも、中期的なスパンで教養を深めます。

3つ目が独学3.0で、夢を叶えるための勉強法になります。自分の人生の夢を叶えるための、長期的な勉強方法です。

 

印象に残った内容は?

未来の目標達成体験記を書く

目標達成日が定まったら、次に目標達成の体験記を書きましょう。受験で言えば合格体験記です。「まだ達成どころかスタートもしていないのに、体験記?」と疑問に思う人も多いでしょう。

これは、目標達成というゴールの瞬間の喜びや、その過程における困難やそれを乗り越えていくための決意や方法を、より具体的にイメージするためのトレーニングです。

イチロー選手を例に挙げ、具体的なイメージをすることの重要性を書かれています。

当然私は、目標体験記というものは書いたことはありません。

しかし、想像してみると確かに、「〜の目標が達成できたのは、毎日努力を続けて、これをやってきたからです」のように、行動するであろうことが具体的に想像できます。

もちろん、やることはその度にPDCAサイクルを回して修正していく必要はあると思いますが、それでも目標に向けてのイメージを広げる上では有効な方法に感じました。

 

1ヶ月に1回、模擬試験で自分の現在位置をチェックする

独学で最も陥りやすいのは、客観的な自己分析のないまま、自分の思い込みだけで対策を立てて、戦略的に間違った勉強をしてしまうことです。

よく陥りがちなのは、自分が満足するような形で努力してしまうことです。

7年前ほど塾で指導をしていた高校3年生の子が、大学受験前にある科目のずっと同じ箇所(苦手な科目の苦手な分野)を勉強していることがありました。本人としてはそれで満足だったようですが、大学受験前である局所的な部分の勉強は、集中力などの面からも良くはありませんでした。他人から見れば、「あれ?」と思うことも、自分ではわかりにくいものです。

テストに限らず、客観的に物事を判断することは非常に重要かと思います。

定期的に自分の立ち位置を見直していきたいところです。

 

瞑想で「レジリエンス=折れない心」を育てる

夜の就寝前、すべての勉強を終え、1日の勉強内容を振り返った後に、3分でも5分でも、静かに瞑想する時間を持ちます。目をつぶって、静かに呼吸を整えます。そして、自分の夢や目標を達成する瞬間をイメージしたり、いまの苦しいこと大変なことは、その夢を実現するために必要なプロセスであることを確認したりします。

また、周りで支えてくれている人、応援してくれている人に感謝の気持ちを抱き、宇宙を超越した大きな存在と自分の目指す道が一致し、後押しされていることを感じる、そんな時間を毎日持つのです。

瞑想の有用性は言うまでもないかと思います。

ただ、焦っている毎日、中々瞑想をする時間が持てていないのも事実です。毎日少しでも、脳を休め、自分を鑑みる時間を持ちたいところです。個人的に宇宙を超越した大きな存在というワードに若干違和感を感じています。

 

子供の発想で「CQ=好奇心知数」を高める

これからの時代は、IQ(Intelligence Quotient、知能指数)だけではなく、CQ(Curiosity Quotient、好奇心知数)が重要であることが、欧米の学会やビジネス界の間で指摘され始めています。好奇心といえば、子供は好奇心のかたまりのような存在ですが、CQをChildren Quotientと呼ぶ人もいます。

人間のやる気を出すものとしては、好奇心があります。

「あれはどうなっているんだろう?」といったことが、何かをやるきっかけになるかと思います。

子供の発想を得る方法として、子ども番組や子供向けのアニメ何度を見ることを、本著では提案しています。

私自身も、興味から子供の遊具などを観察することがあります(子供がいないのに公園の遊具付近にいると、不審がられる)。その意味では、今までの行動は間違っていなかったのかなとも思います。

ただ、CQという言葉は初めて聞きました。

 

独学のこころ、「天職」への強い意志を持つ

自分の学びが他の人々のためにもなるという、「転職の精神」を自分のなかに持とう

ペンシルファニア大学心理学教授アンジェラ・ダックワークスの著書「やり抜く力GRIT」の話が面白いです。

 

レンガ職人たちに何をしているか尋ねたら、三者三様の答えが返ってきました。

1番目の職人は「レンガを積んでるんだよ」。

2番目の職人は「教会をつくっているんだ」。

3番目の職人は「歴史に残る大聖堂を造っているんだ」。

 

1番目の職人にとって、レンガ積みは単なる「仕事」にすぎず、2番目の職人にとってレンガ積みは「キャリア」と捉えられているといえます。しかし、3番目の職人にとっては、レンガ積みが「天職」を意味しています。

同じような仕事をしていても、その仕事に大きな意義を感じられるかどうかは人によって異なります。その違いが人生や仕事に対する満足感や幸福感の違いにつながり、長期間にわたって続けられるかどうかを左右することになるというわけです。ダックワース教授によれば、自分の職業を「天職」だと思っている人はやり抜く力が強いことがわかっているといいます。

心の持ち方は重要だと思います。この仕事が向いている、向いていないと言ったことは、将来のキャリアに非常に関係します。私自身、仕事が向いていないと思い、会社を辞めましたが、天職だと思っていたら一生その仕事をするかと思います。

そう考えると、天職だと思う仕事を早く見つけるのが、ステップアップする道のように感じます。

 

感想

短期目標の独学1.0から、中期目標達成の独学2.0、長期目標達成の独学3.0まで、目標を達成する方法が書かれている書籍です。

特に短期に目標達成する独学1.0に多くのページが割かれています。

 

一つの項目について、その項目最後にまとめが書かれているので読みやすかったです。

 

ただ、著者の方が子供の頃貧困に苦しんだ経験が投影されているような気がし、凡人には実行するのは難しいのではないかと思いました。

休日は12時間集中してやるなど、覚悟がないと難しいように感じました。

 

ただ、当然努力の末の結果だと思うので、少しづつ勉強時間を伸ばすなどして、慣れる方法も有効なのかな?と思っています。